馬鹿も一心!

表題を変えました。
人生要領良く生きられず、騙されても騙されも
懸命に働いています。

青春無頼17歳の焦燥Ⅷ 恋する山々。

2021-08-09 06:41:56 | 日記


昨日、小田急線車内での殺傷事件報道。
歪んだ心の30代男の理解不能行動。
少年期から青年期青春時代に挫折。
世を拗ねた嫉妬からの犯行。
耐性のない軟弱な精神。
私が少年期から、危ない若者はいました。
こいつ あぶねーと思われる若者。
その後、その若者は、米軍厚木基地の憲兵を
日本刀で刺し殺した。
中学生の時、喧嘩になったことがある。


直近では秋葉原無差別殺人事件
世の中への恨み辛みでの自暴自棄。
弱者への鬱憤を攻撃してはらす。
若者は誰もが通る将来像への不安。
心の振れ幅は規則正しく進まない。
右折 左折も出来ず
挫折ロードに入り込む。





さて
青春無頼17歳の焦燥Ⅶ 出会いと別離。

続きです。
まだ16歳の頃、革の登山靴が欲しかった。
でも高額で買えない。
質屋でガラスケースに中古登山靴があった。
通るたびに見詰めて溜息ついた。
ガソリンスタンドでのバイト代で購入した。
大きかったが靴下を3重に履いた。
興奮興奮 勇んで丹沢に向かった。
では、何故に16歳で山に登ったか?
貧しい家庭の男兄弟3人
次男である私は居場所がなかった。
反抗的な次男が父と母から
可愛いがられていないのを兄と弟は感じていた。
自立心への芽生え。
同い年、上級生、との会話に馴染めず
教師への不信感は勉強を遠ざけた。


癒せない心の空洞を埋めるように
孤独な山登りに向かった。
小学校での事務補助のバイトをしていた時
女性教師の弟が登山好きで紹介された。
年齢は20歳過ぎていたが、教師である姉と二人暮らし。
5月残雪の八ヶ岳へ登った。
南アルプス塩見岳、3千mの頂きに立った。
写真とガイドブックでしか見たことのない
アルプスの山々を見渡したのだ。
寝ても覚めても山だ。
けして健脚ではないが独りで登ことが自分の性に適している。
緑なす山々
白銀の峰
吹雪の稜線


鳥の囀り
渓流の流れ下る音

みんな私の弱ってしまった精神に入り込み
満たしてくれるのだ。
思春期であったが夢みる娘より
山々に恋したのだ。




続く。