馬鹿も一心!

表題を変えました。
人生要領良く生きられず、騙されても騙されも
懸命に働いています。

青春無頼19歳の焦燥10 将来の自分と今の自分の置かれた状況への 軋轢への解決が迫っていた。

2021-08-12 06:02:24 | 日記
夜のしじまの明かり。  
夜半 静寂の一隅に明かり煌き秋の気配が漂う。
彼女の食べ残しを食べる行為は
思春期だからこそ可能なのだ。
幼児が泥んこになって遊び回っても
清潔感がある。
中年男が、女性の食べ残しを漁ったら変態だ。
最近も金メダル齧った愚か市長がいたが
馬鹿にしてはいけない。
市民が選挙で選んだのだ。
馬鹿にしてはいけないが市民が馬鹿なのかもしれない。




続きです。
卒業1年遅れの19歳
このままでは落第か中退かの判断。
吞兵衛恩師は考えた。
夜の補導と称して海辺の街を教師は
夜回り先生になる。
恩師は学生服の僕を連れて飲み屋小路に入った。
赤提灯を潜るとカウンター席の
同僚教師が数人。
補導ではなく、飲導であります。
先生方 困惑表情。
恩師お構いなし。
カウンターの一番片隅で
さすがに僕は酒は飲まずお茶と煮物、刺身を頂いた。
老年になって その人生の片隅の語句を使うことになる。
33)人生を片隅で生きて。



青森の土田舎出身の酔っ払い教師は、異端の少年を
何とか卒業ようと目論んだのだ。
休みがちで成績不良の僕を落第させずに卒業させることだ。
カウンター席には数学教師がいた。
数学より算数も出来ない
僕に弱みを握られたのだ。
当然落第点はつかなかった。
今では、こんな常識破りでは
教師懲戒免職、生徒強制退学。
山登りをクラス仲間と恩師ですると
林道を歩くと一番最後で歩く恩師は
私を呼び、あいつのリュックにある
「ウイスキーを持って来い」
千鳥足の恩師を付き添い丹沢林道を下るのだ。
生涯 平の地理教師で終わった。
卒業は思春期を卒業することを意味するのだ。
頭脳明晰ではなく鈍重な僕は
森や沢、空が好きだった。
山登りは冷淡だ。

頂きに着くことは空の広がりと
峰々の俯瞰して心安らぐのだ。
自分を励ましながら頂きの三角点に辿り着いても
褒美が貰えるわけではない。
それらは数学的解答を求めなかった。
20歳を前に
将来の自分と今の自分の置かれた状況への
軋轢への解決が迫っていた。


作家で大学教授の高橋源一郎

は破天荒な無頼生活を送るが
ずば抜けた才能あってこそのことだ。
精神遅滞者である僕は

平凡に社会の底辺で働くか、進学するか
迫るのだ。

続く。