英国の有名ブランドを保有していたアパレルメーカーレナウンが経営破綻した。長年営業成績不振で低迷していたがこのコロナ禍でとうとう息の根が止まったのではないか。コロナがなければ銀行などの支援でなんとか命脈を保っておられたに違いないがこのコロナ騒ぎで百貨店の営業停止が最大の命取りになったようだ。
バブル華やかな頃、英国3大ファッションブランドの一つアクアスキュータムを保有していたのがレナウンだった。女性に好まれたバーバリーが三陽商会が保有して街行く女性は私バーバリーを着ているのよと言わんばかりの海外有名ブランドがステイタスの時代だった。しかし、バブル崩壊で海外有名高級ブランド志向が一変する。拍車をかけたのが皆が同じブランドものを着用してしまうとそこはもう有名ブランド着用のステイタスが無くなってしまう。それを待っていたかの如く高級製品1品よりも廉価製品3,4着で着替えましょうというものが現れ始める。それがユニクロに代表される。終身雇用が終わり巷のは多くの失業者でハローワークは多くの人が殺到して職探しの時代、高級ファッションには見向きもされない時代が始まった。これがそもそもレナウンの苦難の始まりだった。
バーバリーの三陽商会も同じでライセンス契約破棄に至る。レナウンは何とか生き永らえようとして中国の繊維大手山東如意科技術団という会社の傘下に入ったが如何せんコロナで営業ストップの日本経済下ではどうにもならなくなってお手上げとなった。英国3大ファッションブランドのもう一つのブランドはDAKSである。これは毎年末NHKで放映されるNHK杯アイススケート国際大会に協賛している三共生興の保有するブランドである。この会社は一時フランスの有名ブランドラコステで一躍ファッション業界に躍り出てNHK杯アイススケートにも協賛していたが現在はDAKSで全国の皆さんにもお馴染みのことと思う。
レナウンの倒産は一つの時代の終焉を思わせる。