今町内の生涯学習センターのホールで行われる映画「名もなく貧しく美しく」のチラシを見ている。1961年制作のもので監督脚本が松山善三さんで敗戦直後の混乱時代を生きたろうあ夫婦の感動の物語とある。ろうあ夫婦を演ずるのはた高峰秀子さんと小林桂樹さんだ。後期高齢者の皆さんならばきっとこの映画があったことは記憶の片隅にあるであろう。
現代の社会ではろうあ者の方々に対しての見方は随分と変わりみんなが共生できる社会に変貌して差別はあの時代とは様変わりしたが当時は相当なものがあり生きずらい時代だった。手話もあっただろうが今ほど広く認識されていなく特別なものとしてのものだったが今ではテレビなどでも手話ニュースの時間帯があり耳の聞こえない皆さんに対するコンテンツが設けられている。社会の民度がそれだけ上がった証左だがやはり就職結婚などではそれなりに範囲が狭くあるのは間違いない。
最近では性同一障害の問題が顕在化してきて戸籍上の取り扱いがこれまた新聞記事になっているが、昔はこのような事案はタブ―視されていてそのような人間がいるとは思ってもみないことだた。民放で出演されていたカルーセルマキさんがそうだと話題を投げかけたが実際そうなのか解らなかったが、今や男がカツラを冠り着物姿でテレビの司会をする時代になった。
この映画の監督が描こうとした夫婦を名もなく貧しく美しくにしたが、貧しく美しく生きようとしないで明るく楽しく大らかに裕福に生きるようにこれからは生きてもらいたい。私はそれを願っている。