子供の日

2024-05-05 13:03:21 | 日記
 甍の波と雲の波、重なる波の中空を 橘かおる朝風に 高く泳ぐや鯉のぼり
のこいのぼりの歌を歌ったのは小学校の頃か。まだ貧しかったが5月の美しい青空を背にして鯉のぼりをみて歌った頃の心は豊だった。
 子供の数が一時の半分になっているという。この子供たちが働き盛りを迎える頃の日本の姿はいったいどうなっているのだろうか。子供が減少したいっぱしの責任は今の高齢者にもあるかもしれない。早く結婚して2DKの団地に住むのが夢であって二人の子供を持つのが標準だったが、ひょっとしてこの2人というのがいけなかったのかもしれない。会社の中で3人目を生むと周りからやや白い目で見られて”違った存在”として見られなかったかどうか。社会が夫婦と子供2人という設定で作られていたのがそういう見方を生ませたのかもしれない。
 貧しい時には貧しい時の悩みがあり、逆に豊かな時代にはまた豊なりの悩みが生まれる。それは当然なこととしてではあの貧しかった頃と今を比較すればやっぱり今のこのときが良いには違いない。次代を担う世代が急激に減ってその時を迎えた時にはどんな世相になっているのか、日本という国がどうなっているのか誰にも分らない。末は博士か大臣かとか、将来は会社の役員になるといった出世物語が我々のサラリーマン時代のひとつの目標だったがもうこれからはそういう物語は生まれてこないだろう。”夢”が叶ったその人はそれが儚い幻想であることを気づいているからだ。
 今の子供たちよ、地に足をしっかり着けて着実に前進して行って欲しい。頑張れ、頑張れ、フレーフレー子供たちよ。