リュウキュウガモ（Dendrocygna javanica） Lesser Whistling-Duck
宿泊しているロッジに早めに帰ると、ロッジのすぐ前にホテイアオイの繁茂する素敵な湿地があることに気が付いた。今更であるけれど、今まで夜明け前に出発しては日没後に帰ってきていたのだから湿地の存在に気付かなかったことにもうなずける。
聞けば、この湿地は水牛の放牧場らしい。
早速チェックしてみると、この旅行で見たかったリュウキュウガモがいた！リュウキュウガモは２羽で行動していることが多いようで、いつも仲むつまじい様子。時には大群になるらしいけれど。
リュウキュウガモのように虹彩が暗色の生き物は、目がくりんとして可愛く見えるから好きである。
リュウキュウヨシゴイ（Ixobrychus cinnamomeus） Cinnamon Bittern
リュウキュウヨシゴイは美しい婚姻色をしていて、オオヨシゴイのように虹彩の後方が黒い。
突然、なぜか私に驚いて慌てた水牛が放牧場内の水に飛び込むと、休んでいたアマサギやリュウキュウヨシゴイが辺りを乱舞するという大変な騒ぎになってしまった。
君は誰？
なるほど、このインドハッカはエジプトワシに憧れてイメージチェンジした.......というわけでは多分なく、おそらく換羽中なのであろう。
【2010/07/29/マレーシア Langkawi,Malaysia】
キムネコウヨウジャク（Ploceus philippinus） Baya Weaver
ヤシの葉の下で雨風にも強い自慢のマイホームに出入りするキムネコウヨウジャクのオス。
この綺麗に編みこまれた釣り巣の使い古しが、たまに売店やレストランに吊り下げられて飾られていることがある。「売り物ですか？」と聞けばよかったなどと少し後悔している。
オオバンケン（Centropus sinensis） Greater Coucal
精悍な顔つきのオオバンケン。
鳴くときには頭を下げてお辞儀したようなポーズをとりながら、「ホーッホッホッホッ....」と鳴く。
初め、林内などで何度もこの声が聞こえたけれど分からずに、声マネをしているうちにすごくソックリな声が出せるようになった私であった。
この個体、頭部に青い光沢がないためバンケンとかなり迷ったが、頭から胸・翼に及ぶ淡色の斑が見られないことと明らかに大きかったためオオバンケンとした。しかし光沢については疑問が残り、何か腑に落ちない。
【2010/07/29/マレーシア Langkawi,Malaysia】
ブッポウソウ（Eurystomus orientalis） Dollarbird
降り続いたスコールもだいぶ小雨になってきた頃、西の空は晴れてほんのり夕焼け色になっていた。
木にとまって休んでいたブッポウソウは、雨が止むにつれてモゾモゾと動き出し、「ゲッ、ゲッ」とつぶやき始める。
【2010/07/29/マレーシア Langkawi,Malaysia】
カノコバト（Streptopelia chinensis） Spotted Dove
にわかにどんよりと暗雲が立ち込めたかと思うと突然、大粒の雨が降り出した。
スコールが来たのだ。
降りしきる雨の中、カノコバトは目を閉じてじっと耐え、スコールが終わるのを待っていた。
アオバネヤイロチョウ（Pitta moluccensis） Blue-winged Pitta
突然、私達の目の前を信じられない美しさの鳥が横切り、雨雲でいつになく暗くなった林床に舞い降りた。
それは、アオバネヤイロチョウとの衝撃的な出遭いの瞬間だった！
世界にはヤイロチョウ全種制覇を目標にしている人も少なくないという。ちなみに私はヤイロチョウ科２種目。
せっかくのチャンスをモノにできず、悔しすぎる証拠写真には唇を噛んだ。
ベンガルオオトカゲ（Varanus bengalensis） Bengal monitor
※以前ミズオオトカゲ（Varanus salvator）と表記しましたが訂正します。
他のミズオオトカゲは皆、人の気配を察知するとドタバタといち早く逃げ出し水に潜ったり物陰に隠れた。しかしこの個体は私達が見ていても逃げ出そうとせずに、ひたすら地面を掘っていた。よっぽど魅力的なものが埋蔵されているのだろうか？
しばらくすると、やはりこちらが気になるのかゆっくりと歩き始め、木に登って落ち着いた。
ベンガルオオトカゲと言えば、どこぞのパン屋さんが苦手なことで有名ですね。
【2010/07/29/マレーシア Langkawi,Malaysia】
ミドリカラスモドキ（Aplonis panayensis） Asian Glossy Starling
移動中、道路の端に違和感を感じたので引き返して確認してみると、なんとミドリカラスモドキの幼鳥が地面に座り込んでいるではないか。
どこかの走行中の車に当たってしまったのだろう。脳震とうを起こしているみたいで、目の焦点は合っていなくて口はポカンと開きっぱなし。見るに耐えなかったが、しばらく見守っていると少し回復したのか危なっかしい羽ばたきでヨロヨロと頼りなく飛んでいった。
元気になっていると良いのだけれど。
マンガチックにピヨピヨと頭上でヒヨコがまわっている状態。これはもう、三途の川に片足ならぬ片翼を突っ込んでしまっている・・・しっかり、戻っておいで！
“さっき星が見えた”
【2010/07/28/マレーシア Langkawi,Malaysia】