有為転変(物事は移り変わって儚いの意)

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今季の終盤の山野草達(3)

2024年11月13日 | 山野草
今季の終盤の花達の続きです。
キク科の白い花が咲いてました、でもこれが何なのか分からず困ってます。

花弁が歯抜けのようになってるのでサワシロギク(沢白菊)かと思わせますが。
サワシロギクは登頂に散房状に花を付けるので↑のようにはなりません。

混乱する原因がもう一つ、花がサワシロギクと同じように赤くなって行く事。
これを見るとサワシロギクと思ってしまいますが、生育場所が全く違います。
サワシロギクは湿った所に、こちらは乾いた所に生育してます。


葉はこんな感じでサワシロギクとは全く違います。
候補はシラヤマギク(白山菊)、ヤマシロギ(山白菊)別名イナカギク(田舎菊)が有ります。
更にシブカワシロギク(渋川白菊)なんてのも。

そんな不明な花にウラナミシジミ(裏浪小灰蝶)。
翅表はクロマダラソテツシジミ(黒斑蘇鉄小灰蝶)とよく似てます。

でも翅裏は名前の通り浪模様です。 

移動してイヌセンブリ(犬千振)を見に行きます。
半開きと蕾が多く、まだ少し来るのが早かったようで。

年々数が減少していて、昨年咲いてたのに姿が見られない所も。

リンドウ科センブリ属の1~2年草で本州~九州の湿地に分布。
センブリ(千振)と違いイヌ(犬)が付くので役に立たないと言う名前。(^^;)

湿地に生育する事と花冠の基部に長い毛が多いのがセンブリとの違い。 

その長い毛が上手く撮れなかったのが残念。 

花の大きさです。
環境省の絶滅危惧Ⅱ類(VU)、愛知では準絶滅危惧(NT)指定種。

以前ここには僅かですがリンドウ(竜胆)やアカバナ(赤花)も見られました。
残念ながらここ数年どちらも見た事が有りません。(T_T)

アカトンボが居ましたが、さて何トンボでしょう?
顔も胸の模様も見えないので尾部付属器で判断するしか有りません。

↑の付属器部分を拡大すると、あれ!これは♀ですよ。
腹部が赤くなる♀は1種類だけ当てはまるのが、それはマユタテアカネ(眉立て茜)の♀です。
マユタテアカネの♀は腹部が橙褐色のと赤化する2型が居ます。

では産卵で合体してるこれは何アカネでしょう?
♂の顔は白っぽく●●は無いのでマイコアカネ(舞子茜)と同定しようと思いましたが。
念の為♀の胸の模様を見るとマイコではなくヒメアカネ(姫茜)のような・・・。
さてどっち???

ではこれはどうでしょう、顔は見えませんが顔の色が褐色ぽい。
尾部付属器は跳ね上がらずに真っ直ぐ、胸の模様からアキアカネ(秋茜)かな?
トンボの同定も難しいです。(>_<)

リュウノウギク(竜脳菊)が沢山咲いてました。 

試しに葉を揉んで嗅ぐと特有の臭いがしました。 

咲き残りのヤマハッカ(山薄荷)、そう言えば今期イヌヤマハッカ(犬山薄荷)を見てないなぁ。 

以上今期の終盤の花でした、と言ってもまだもう少し花を撮りに行きますけど。(^^ゞ
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