






上記リンク先(そのうちリンク切れしちゃいそうだから)からのコピペです。
~~~以下、コピペ。
第二次世界大戦の終結後、世界は冷戦下に陥った。対峙したのはソ連とアメリカで、軍事力競争はソ連が優位な立場で始まった。1968年、ポーランドの主任軍事高官のリシャルド・ククリンスキは、ワルシャワ条約機構軍のロシア側の作戦計画で彼はある恐ろしい事実を発見する。事態がどんどん悪くなっていっている事に加え、ククリンスキはポーランドが消滅してしまう事を恐れCIAと接触する。そして、CIAはククリンスキに【ジャック・ストロング】のコードネームを与え、そしてジャックは何千もの機密文書を裏でCIAに流し始めるが、それは巨大な危険を意味するのだった。
~~~コピペここまで。
少々分かりにくい部分もあるけれど、すごい緊迫度で圧倒されてしまった、、、。
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何でこのDVDをリストに入れたのか、まるで記憶にない、、、。でも、これは掘り出し物でした。
『戦場のピアニスト』を見た後、ポーランドという国は、ロシアという国が隣にあったおかげで、イロイロと苦労の絶えない国だったということは聞きかじりましたが、本作もまさに、ソ連(とアメリカ)に翻弄された歴史の一端を描いています。
原題でもあるジャック・ストロングこと、ククリンスキの評価はポーランドでも未だに「裏切り者or国家の救世主」で割れているとか。でも、本作を見た限りでは、少なくとも裏切り者と断じるのは酷なような気がします。冒頭のコピペにある「ポーランドが消滅してしまう事を恐れ」というのは、ソ連に脅され続ける我が国が、「核戦争の舞台にされてしまう危険性が高い」という極秘情報を知ってしまったということです。
そんな情報を知って、ソ連の脅しに屈し続ける方が、裏切り者とも言えませんかね。少なくとも、冷戦下において、助けを求めるとすればアメリカしかないでしょう。
冒頭シーンで仰天したものの、序盤は、背景に全く無知だった私には若干退屈で、眠くなりかけたんですが、いきなりCIAに接触するところでバッチリ覚醒しました。そこから後は、一気に緊迫度が増し、そのままラストまで突っ走ります。特に、亡命シーンは、まぁお約束ですけれども、手に汗握ります。
スパイって、家族にも何も話さないから、奥さんには浮気を疑われ、子どもには家庭を顧みない独善的な父親の烙印を押され、ホント、報われない。おまけに、職場でも、まさに四方が敵で緊張しっぱなし。極秘文書を持ち出す途中で鉄の扉(?)に顔面激突して鞄を落とし、極秘文書が鞄から飛び出るシーンは、こっちの心臓が飛び出そうなくらい緊張しました。
ソ連って国は、オソロシイ。ロシアになっても恐ろしいけど、あんな国と地続きなんて、地勢が悪過ぎ。日本もロシアは隣国だけど、海があった!おかげで、どうにか侵略の憂き目に遭わずに済みました、、、。遭いそうだったけど。ソ連のブレジネフ書記長役の人、かなりソックリで感動しました。あと、ソ連軍の高官クリコフとかいうオヤジがキレまくりで怖いのなんの。あんな人、でも、実際いたんだろうな、と想像してしまう。
ククリンスキを演じていたマルチン・ドロチンスキー(すげぇ名前!)が、ちょっとジェイク・ギレンホールを老けさせた感じに見えて、なかなかイケメンでした(ジェイクがイケメンだとは思わないけど。でもって実際のククリンスキの方がもっとイケメンみたいだけど)。本作の良いところは、彼を英雄視していないところです。普通に周囲にビクビクし、けれど、このまま知らぬ振りは出来ないという思いの狭間で普通に苦悩する男として描いています。
あと、本筋とはゼンゼン関係ないけど、CIAのオフィスのシーンが何度も出てきて、その壁にデカイ世界地図があるんだけど、なんと、その地図に、日本がない! んだよねぇ。、、、ま、そんなもんなんだろうなぁ、アメリカから見た日本の戦略的地位って。しかも時は冷戦下だってのに、、、。あれ見たら、今なお続く沖縄のゴタゴタが、アホらしくなるんですけれど。ホント、アベベも憲法を取り戻せとか言っている同じ口でアメリカ御大にはヨイショしまくりで、どーなってんのさ。アベベも、アベベシンパも、あれ見て、アメリカにせめてちゃんと怒りなさいよ、と言いたい。軍出て行け、とは絶対に言えないだろうから。
でも、アメリカの凄いところは、CIAの情報員を囮にして、ちゃんとククリンスキを亡命させて助けたことですね。彼の2人の息子は不慮の死を遂げているらしいですが、、、。
マイナーでも素晴らしい作品はあるのだ!!
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本作を見たのはだいぶ前なので中身を忘れている部分も多いのですが、ククリンスキ氏は、今も英雄・国賊と評価が分かれているみたいですね。
スパイは大変です。