





【息子の担任教師の場合】ホラー映画好きの息子を「おかしい」と断じた挙句「家庭に問題がある」と批難。
→気に入らねぇ。→轢き殺す
【娘の男友達の場合】(娘の片思いなのに)娘を振ってほかの女とデートだぁ?
→気に入らねぇ。→刺し殺す
、、、以下、殺人続く。
・・・ひょ~。
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まんまと一杯食わされました、、、。ハハハ・・・。そっか、あの名高い『ピンク・フラミンゴ』(未見だけど)の監督さんでしたか。いやぁ、参りました。
冒頭、「これは実話である・・・云々」という字幕が出てくるんですが、これに、見事に引っ掛かったというわけです。さすがに、終盤、「あり得ん・・・」と悟りましたが。
つまり、フェイク実話モノだったわけですね。
でも、これが効いているのですよ、悔しいことに。だって、こんなおばさんいるかよ、と思いながらも、どこかこのシリアルおばさんのビヴァリー(キャスリーン・ターナー)に共感しちゃってるんですもん。そんなことくらいで「殺し・・・?」とは思うけれども、その一方で、気に入らん奴は問答無用で天誅!なんて、現実ではほぼ不可能ですからね。それを目の前で、映像とはいえ、行動に移しちゃっているオバサンがいるんだから、こりゃタイヘンです。
キャスリーン・ターナーという配役が絶妙でした。この人じゃなければ、こんなにブラックな内容をこんなにあっけらかんとした作品にはできなかったでしょう。
本作は、何かの本に面白いと紹介されていたので、しかもキャスリーン・ターナー(別に好きじゃないけど、なかなか個性的な女優さんなので)主演とくれば、まあ、見てみようかな、と思っちゃったのです。
正直、本作で被害に遭った方々は、もれなく「気の毒過ぎる」としか言いようがありません。中でも、一番キョーレツだったのは、老女を骨付きラム肉で殴り殺しちゃうの巻、でしょうか。・・・嘆息。
いずれのケースも、理由は実に「些末なこと」です。そんなことで殺されていたら、私なんか、もう100回くらい殺されているはずです、たぶん・・・。
でも、生きていると、というか生活していると、ある人の言動に無性に腹が立ってしまうことって、フツーにありますよね。頻度は低いかも知れないけれど、必ず経験しているはずです、どなたでも。
私の場合、そういう出来事に接すると、脳内で、ある格闘技ゲームのmyメインキャラにご登場いただき、難しいコンボを決めて、最後は相手を壁に叩きつけるか踏みつけるかしている映像を映し出しています。あるいは、何かのRPGでロケットランチャーなんぞを相手にぶっ放している映像とか・・・。といっても、もうゲームなんて何年もやっていないのですが。・・・まぁ、そんなんで全然スッキリなぞしませんが、気休めに妄想して、どうにか自分をなだめている訳ですよ。
本作も、その一つでしょうね。妄想を、現実に映像として見せてくれている、ってことで。さすがに、妄想でも私は「殺し」はしませんが。・・・いや、殺してるか、ロケットランチャーだもんね。
ビヴァリーは裁判にかけられますが、見事自己弁護に成功し、無罪を勝ち取ります。この裁判も、もちろんただの皮肉です。んなバカな・・・、という展開ですが、実際、こういうことがあるのでしょう、刑事裁判では。
しかし、ビヴァリー、無罪を言い渡されたその直後、またやっちまいます・・・。自分に無罪の評決を出してくれた陪審員の1人の女性を、、、。沸点低過ぎなビヴァリー、、、嗚呼。
なんとなくですが、見ている私の脳内では、快感物質と不快感物質が同時に分泌していたような気がします。、、、でも、やっぱり見終わった後は、なんともイヤ~な感じだったかな。
若干エグいシーンもありますが、概ね見られます。
気に入らないヤツ皆殺し
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