**シュピルマンが生き、愛した街** vol.1
関連映画:『戦場のピアニスト』(2002)
ベルリン編につづき
ベルリン・ワルシャワエクスプレスのルート(地図は公式HPから拝借しました)
ワルシャワまでは、ベルリン~ワルシャワ間を結ぶベルリン・ワルシャワエクスプレスで向かいます。ベルリン中央駅発9:37のEC43に乗車するため、早めに駅に着きました。
改めて、デカいなぁ、、、ベルリン中央駅は、と感慨深く、また写真を撮ってしまった。
ガラス張りの駅舎の向こうには国会議事堂のガラスドームが見える
お兄さんを撮りたかったわけではありません、念のため
目的の電車の発車番線が分からず、(というか、大きな一覧表示があったのに気付かなかった!)インフォメーションで親切なお姉さんに聞きます。コペンからICEで到着した地下ホームではなく、地上の11番ホームだと教えてもらい、エスカレーターで上がっていきました。
しばらくして電車が入ってきたので、えっちらおっちら乗り込み、さてどの席かな~、とふと見上げたら、すぐそこがmy指定席でした! 6人掛けコンパートメント。既に、背の高いカッコイイ女性と、ものすごいカワイイ男の子2人の親子がいらっしゃいます。このお母さん(と言っても、もちろん私よりかなり若いはず)、笑顔で私の荷物を棚に上げるのを手伝ってくれます。
席は窓側だったんだけど、見れば、男の子たちが隣で“UNO”をシートに広げてやっている。窓際の席には小さいながらもテーブルがあるし、正直、出来れば通路側の席の方が私はありがたかったので、お母さんに「席替わりましょうか?」と聞くと、最初は遠慮していたけれど、テーブルでカード遊びしたら? と男の子たちに薦めると、じゃあ、ということになり、席を交替。
電車は気がついたら発車していました。
聞けば、男の子たちは6歳の双子ちゃん。道理でそっくりなはずだわ~。茶色い髪と目で、まつげバッサバサの彫刻のような美しい顔のツインズで、こりゃ将来タイヘンだ、、、と思ってしまった。今日は、親子3人、夏休みを利用してお母さんの故郷ワルシャワに滞在するための移動だとか。
お母さんは、ワルシャワ出身のポーランド人、ダンナさんがドイツ人で、ベルリン在住とのこと。ツインズはポーランド語とドイツ語は話せるけど、英語は勉強中だって。お母さんと私は、もちろん英語で話しました。何しろ、私の話せるポーランド語は、ポーランド映画で仕入れたボキャブラ3語のみ。
①チンクイエ(ありがとう)、②チェンドブリ(こんにちは)、③ドヴィゼニア(さようなら)、以上!
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ベルリンを出て2時間くらいだったかな、、、ポーランド国境を越えると、車内サービスのおじさんがワゴンを押してやって来ました。なんと、飲み物無料サービス!! コーヒーをいただきまして、コペン~ベルリン間と同様、ホテルの朝食バイキングのゆで卵とパンを早めの昼食でいただきました。ツインズは、水が欲しい! と注文、おじさんが普通の水を渡そうとすると、「ガス入りがいい!」としっかり主張。素晴らしい!!
車窓の風景は、わりかし単調で、旅の疲れも溜まりつつあって、ウトウト、、、。気付けばツインズもお母さん共々爆睡。ツインズの寝顔がまたカワイイんだ。写真は撮らなかったけど、撮っていてもここには載せられないよなぁ、、、残念。
しばらくすると、検札のお姉さんが無愛想にやってきて、お母さんとツインズもお目覚め。お母さん曰く「本来なら5時間くらいでワルシャワに着くけど、今、保線工事をしてるみたいで、いつもより時間がかかる」と。確かに、6時間半ほどかかる予定で、日本で切符を手配してくれた旅行会社の担当者に「ベルリン・ワルシャワ間は5時間で着くみたいですけど?」と確認したら、「この夏からダイヤ改正があったようです」と返答をもらっていたのでした。……なるほど、そういうことだったのね。
そうこうするうちに、ワルシャワ西駅に到着し、お母さんとツインズは降りていきました。お母さんとは、他にももっとイロイロたくさんお話ししたんですが、書いているとキリがないので、、、。でも降り際に「おかげで楽しい電車の旅だった」と言ってもらえて嬉しかったし、もちろん「私も!!」と答えました。
そして、次の駅が、ワルシャワ中央駅。やっと着きましたよ、、、16:00過ぎでした。
ワルシャワ中央駅
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駅からホテルまでは歩いて10分ほどなんだけど、ワルシャワは地下街がものすごく発達していて、まるで迷路。……ということは事前に分かっていたので、何はともあれ、地上から駅の外に出たんだけれど、イマイチ方角が分からない、、、。とりあえず、近くの小屋みたいな売店にいるおばちゃんに聞くと、「あっち!」と指を指して教えてくれました。
ホテルは、このワルシャワが一番良かったかなぁ。コペンもベルリンもまあまあだったけど、このホテル・メトロポールは水回りがとってもキレイでした。8階の部屋だったんだけど、交差点に面していて、路面電車の音が夜遅くまで結構響いていました。……あ、ゼンゼン、寝るのに問題はなかったですけどね、疲れていたので。
チェックインした後、まだ部屋でのんびりするには早い、ということで、とりあえず、また中央駅の方へぷらぷら散策してみることに。
駅の反対側に、モールがあるのを地図で見ていたので、行ってみたら、これがとっても大きいモール。ファッションからインテリアから家電から書店から、もう何でもござれ。
モール内部。すごいモダンな建物だった
ところどころにカフェもあり、中でも目が釘付けになったのが、アイスクリーム屋さん! ベルリンのアイスクリームの美味しさを思い出し、ワルシャワのアイスも食べよう、ということで、今回は“キウイ&ストロベリー”をチョイス!
下の方で見えないけど、手前に垂れてるのがストロベリー、、、
これがまた、美味しい~~~のです!! やっぱし、ベルリンのアイス同様、甘いのにすごいサッパリしていて、喉を潤してくれる。食べ終わっても水を飲みたくならないの。何でこんなに美味しいんだろう。
つーか、是非、日本に進出してよ!! パンケーキ屋はあんなに一杯進出してきているのに、こんな美味しいアイスがどーして東京にないのだ!! と、疑問に思いながら、あっという間に完食。
その後、モールを一巡りし、あれこれ物色したものの、ここでの戦利品はナシ。というか、今回の旅は、ほとんど買い物らしい買い物をしなかったなぁ。
そろそろ宿に戻るか、、、と思い、地下に降りたら、とある食材店が目に入り、ちょっくら覗いてみることに。するとなぜか、日本語のパッケージの商品が、、、。ハレ?? と思ってよく見ると、ここはアジアン(でも日本食が一番多かったと思う)の食材店だったのです。
輸出モノ仕様
でも、案の定というか、やたら高い! 1PLN(ズロチ)≒30JPY なので、「キムチの素」が1,300円! 「オタフクソース」が1,000円!! あり得ん!!! とか思いながらも、一応、店内全部を見て回る、、、。
ひょ~、と思いながら店を出て、さらに階段を降りると、なにやら大きいグロサリーが、、、。吸い込まれるように入って行きました。
よく見るとそこは、カルフール。フランスが本拠地の大型スーパーですね。日本にも進出し、あえなく撤退しましたねぇ。まったくの余談ですが、カルフールが日本に進出してきたとき、私もちょこっと縁のある業界にいたので、撤退したときは、まあ正直なところ、「やっぱしね、、、」としか思いませんでした。外資の小売りは、日本の商習慣には馴染まないんですよね。そもそも日本進出を考えたことが間違いでした。
しかし、ここはワルシャワ。ものすごい数の商品が所狭しと並んでおります。こんなカップ麺もありました。
“オヤカタ”って、、、。味の素製
嬉しい発見も!! 昔、マクビティから、オレンジジャムをチョココーティングしたクッキーが発売されていたの、覚えている方はどれくらいいらっしゃるかしら。今は、もちろん売られていません。復活を願っているのですが、、、
これが、まさしく、オレンジジャム・チョココーティングクッキー!! マクビティじゃないけど、これは嬉しい! もちろん買い!!
……というわけで、持ち帰れそうな食材をしこたま買い、ついでにホテルで食べようと夕食にサラダやらパンやらを買い込み、宿に戻ってまいりました。
明日は、一日中、ワルシャワ街歩き。この旅行で私が最も行きたかったところに行くのだ!!
その②につづく