コンスタンス(ミュウ=ミュウ)がベッドの中で恋人に読み聞かせている小説のタイトルは『読書する女』。
小説の主人公マリー(ミュウ=ミュウ・2役)は、その美声と朗読の上手さを活かして、本の読み聞かせを仕事にしようと考える。きっと、求めている人はいるはず、、、。
果たして、早速依頼が来た。記念すべき最初のお客は、足の不自由な少年。マリーがモーパッサンの「手」を朗読していると、少年はマリーの官能的な朗読に悩殺されて気絶(?)する。ほかにも100歳過ぎの将軍未亡人、欲求不満の中年社長、よぼよぼになった元判事の爺さん等々、風変わりな客ばかり。
、、、という小説を読み終えたコンスタンスは、自分も「読書する女」になろうと心に決める。
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◆キュートなミュウ=ミュウ
TSUTAYAの新作リストにあったので見てみることにしました。ミュウ=ミュウ、結構好きなので。
ミュウ=ミュウは、この頃38歳くらいですね、、、。すごいキュートです。こんな38歳、なかなかいないでしょう。別にムリして可愛くしているわけでもないのに、可愛いのです。
ミュウ=ミュウといえば、割と最近見たのが『華麗なるアリバイ』とかいうつまんない映画で、しかも、彼女はものすごくつまんない役どころでもったいないなー、と思ったのでした。もう少し前には『オーケストラ!』を劇場で見て、「あ、ミュウ=ミュウだ!」とちょっとビックリした記憶が。何しろ、さすがの彼女も歳とったなぁとかんじたので、、、。歳とっても、彼女のキュートさは変わっていませんけどね。
本作では、アラフォーのミュウ=ミュウ。中年社長に朗読している途中で服を脱ぐ場面があるんだけど、マリーのお腹は、ぷよんとしていて、それがまた何とも言えず良い感じ。太っているとかじゃなくて、ちょっと肉付きの良くなった中年女性の身体なんだけど、でもキレイ。その絶妙なバランス感が、この映画の雰囲気にマッチしていてgoo。
◆朗読と官能
朗読って、しかし、何故か物語になりますねぇ。あの『愛を読むひと』も、原作は確か「朗読者」でしたよね。
確かに、官能と結びつきやすいかも。声ですよ、声 朗読の内容もあるけど、やっぱし、声でしょう。声は大事です。
高校生の時、3年生で初めて同じクラスになった男子に、それはそれは目鼻立ちの整った美しいZ君がおりました。秘かにチェックしていたんですけど、直接話すチャンスもなく1週間が過ぎた頃、何かの授業でZ君が先生に指名されて教科書の朗読をすることに。そのとき発せられたZ君の声は、、、。た、高い!! 、、、ガックシ 私のささやかなときめきは、この一瞬で泡と消えました。以後、Z君には何の興味もなくなりました。まあ、Z君には何の責任もないですし、私にどう思われようがどーでも良いことですから、ホント、私の一人上手なんですけれども、、、
というわけで、声は、色恋を含めて官能の世界には非常に重要なファクターです。
ミュウ=ミュウの声は、キュートな見た目に合った、それでいて子どもっぽくないトーンの、耳に心地良いセクシーさがあります。その声で、デュラスの『愛人』を読んだかと思えば、マルクスを読んだり、サドの『ソドム百二十日』を読んだりするわけです。官能的にもなれば、無感情にもなる声です。そういう多彩な表情を持った声がステキです。
どーでも良いですが、きっとZ君が何を読んでも、きっとまともに頭に内容は入ってこないだろうな、、、。というか、耳に入るのを拒絶してしまいそうだ。普通に会話する分には慣れれば気にならなくなりましたけれど。ああいう、高くて若干しゃがれた感じの声は、残念ながら、表情の乏しい声、ってことでしょうな。
声のステキな人、憧れるわぁ~。さしずめ、現時点で(私にとっての)声のベストは、やっぱり玉木宏かなぁ、、、。イイ声ですよねぇ、彼。
◆官能的ではあるけどコミカル
いわゆる入れ子構造で、コンスタンスとマリーが同化しているところが面白いです。
一応、朗読シーンは官能的なシーンとなっているんですけど、どこかコミカルで、あまり官能性を感じるものではないですよねぇ。多分、そういう風に描写しているんだと思いますけれど。ミュウ=ミュウはキュートだけれど、匂い立つようなセクシーさとは違うので、それこそコケティッシュな感じです。男を軽々と悩殺し、自分はケロッとしている天然小悪魔、みたいな感じでしょうか。原作の朗読シーンは、とっても官能的だそうなんですけれど。
マリーが、中年社長に、お尻に顔をうずめられても朗読を続けているところとか、笑っちゃいました。あと、マリーの股間に顔をうずめたかと思うと、いきなり咳込んで、最初???だったけれど、どうやら、マリーの陰毛が喉に絡まった、ってことらしい。ハハハ。
◆衣装の色合いが素晴らしい
マリーの衣装がすごくビビッドな色彩でステキです。帽子と足下に同じ色のコーディネートなんですよね。その衣装に、ミュウ=ミュウのショートカットの髪型が実によく似合う。
あと、お母さんが仕事で出掛けている間に、マリーと一緒に遊園地に行く少女の衣装も可愛い。お母さんの宝石をじゃらじゃら着けて、その上に大きなストールを巻いて、すんごいオシャレ。
さすがおフランス、こういうところのセンスは素晴らしい。見ていて楽しいです。
玉木宏の朗読を聞きながら眠れたら、、、熟睡どころか覚醒しちゃいそうだ。
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