(1)ヴェリカ・ノボルシカの市街戦
航空万能論 2025.01.25
『ロシア軍兵士がヴェリカノボシルカでロシア国旗を軍旗を掲げる様子が登場』
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-soldiers-raise-the-russian-flag-with-military-flags-in-velikanovosilka/
(追記、その後の記事)
2025.01.26
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/battle-for-velika-novosilka-russian-forces-occupy-over-90-of-the-city/
戦況図では、まだ市街地の南側のウクライナ軍は抗戦しています。
その前に市街地はロシア軍が中央を突破して南北に分断されています。
南側は完全に包囲されています。一部、情報では南の市街地は既にロシア軍が制圧した模様です。
※追記⇒市内はロシア軍がほとんど制圧して、掃討戦が行われているようです。
完全に補給を絶たれていますから、本来は撤退か降服しかありません。北側も川を渡って北西に逃げるしかありませんから絶望的です。もっと早く撤退するべきですが、参謀本部がそれを許しません。
ヴフレダルVuhledarのの要塞を巡る戦いからウクライナ軍の戦いが徹底抗戦に変化したように見えます。
元々、ウクライナ軍にはその傾向はありました。アウデイーイウカ要塞を巡る攻防戦でも、ほぼロシア軍の包囲が完成してから撤退命令を出しました。負傷兵は置き去りにして、市街戦が行われている中での撤退(逃亡)ですから撤退路(西)から離れた位置にいた兵士は、余り生き延びられなかっただろうと思います。
何故、こうなるかと言うとゼレンスキーが寸土に拘るからです。2024年は、それが理由で撤退命令は、ほとんど出ません。出ても遅すぎるから多くの将兵が犠牲になります。2024年の半ばくらいから投降も許されないようです。逃げるものは射殺命令が出ている気配があります。撃ち殺すだけでなくドローンで追跡して殺そうとします。
1か月ぐらい戦ったクラホヴェKurakhove方面の戦いは、ウクライナ軍にとって悲惨としか言いようがありません。ロシア軍の発表によればこの方面のウクライナ軍は約15000人だったそうです。そのうちの死傷率は80%と言うことです。全滅に近いような死傷率です。
なんだか昔の旧帝国陸軍と似ています。降伏も撤退も許されず最後まで徹底抗戦命令が出ているようです。
キエフ政府や参謀本部の言い訳でしょう。
「最後まで戦ったが、・・・・・」
将兵の使い捨てをやっています。
キエフ政府や参謀本部の言い訳のために現地の将兵を見殺しにするようでは、もうダメだと思います。よくウクライナ軍が反乱を起こさないものだ・と思います。
この記事では、トレツクТорецькの市街戦も取り上げています。ここは市街地の面積が広くロシア軍は包囲せず市街戦を戦っているのでウクライナ軍は去年の9月から交戦していますが、部隊の増援も少なく時間とともに消耗しますので力戦むなしく、市街地の全域が戦闘地域になっています。こうなっては、もう補給は無理ですから掃討戦に近い状況でないかと思います。
(2)西ウクライナと東ウクライナの戦いに変化したウクライナ紛争
キエフ政府に東部を守ろうという意思は感じません。
クルスク侵攻作戦がそれを示しています。自分たちの都合で、ほぼドネツク州の防衛は放棄(放置)したと言えます。
東部を守らず、まるで無関係なロシア領攻撃に残り少ない予備選力を全部投入しています。
結局、西ウクライナの民族主義者にすると東部は植民地のような感覚なのだろうと思います。
内戦のころには、ドネツク州とルガンスク州の独立派の地域に無差別砲撃をしていました。当然、多くの市民がジェノサイドの犠牲になっています。西ウクライナが、東ウクライナの市民を虐殺する構図がありました。ロシア軍が侵攻した後も同じです。時々ドネツク州は無差別砲撃の対象になっていました。
【ドネツク州クラホベ解放とドネツク市にある「天使の並木道」<ウクライナ紛争2025・01・11】
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/cf8d1013e372fa6a49cfff6f7d3e6e00
それが最近は酷くなってきました。西側はキエフ政府の暗い部分は隠します。
しかし、ネット上には様々な噂(動画や映像付き)が出回っています。
クルスクでは、民間人の殺害や略奪があるようです。今は略奪する物が枯渇したと思いますが。
ロシア領への越境攻撃では平気で民間人も対象にしています。
東部戦線では、ロシア兵に保護を求めたウクライナ女性2人をウクライナの狙撃兵が射殺する事件がありました。保護しようとしたロシア兵も射殺されたそうです。
セリダブSelydoveでは、ウクライナが支配していた時に民間人の一家が見せしめのために他の市民が見ている前で殺されたそうです。
TASS通信 1月25日 02:31
Ukrainian troops killed entire families in Selidovo — activist
(日本語訳)ウクライナ軍がセリドヴォSelidovoで家族全員を殺害したと活動家が語る
https://tass.com/politics/1904007
<一応、記事の一部抜粋引用>
『ウクライナのネオナチとその共犯者の犯罪に関する国際公衆法廷の議長でロシア市民会議のメンバーであるマクシム・グリゴリエフ氏は、ウクライナ軍がドネツク人民共和国のセリドヴォ市Selidovoで、多くの場合民間人の目の前で家族を殺害したと述べた。
「セリドヴォの住民は、町がウクライナ軍の支配下にあったとき、自分たちの母親、父親、息子、娘、友人、隣人がウクライナ軍兵士に射殺された様子を詳細に語ってくれた。こうした殺害は、私たちがインタビューした町民の目の前で行われることが多かった」と、彼は「戦場外でウクライナ軍が民間人に対して犯した残虐行為」というテーマで行われた国連安全保障理事会メンバーによるアリア方式の会議で語った。「これらの民間人への射殺は、まさに路上、個人の家やアパートで起こったことに私は注目している。ウクライナ軍が家族全員を殺害することは珍しくなかった」と彼は指摘した。
グリゴリエフ氏は、「キエフ政権がセリドヴォで組織した民間人虐殺は、ジュネーブ条約の明白かつ甚だしい違反であり、時効のない国際人道法の下では戦争犯罪に該当する」と強調した。同氏はこれに先立ち、ウクライナ軍の銃撃によりセリドヴォ市の民間人100人以上が殺害されたと述べている。』
余りにひどいと思ったのでTASS通信の記事を転載しました。
Google Chromeで閲覧すれば翻訳機能を利用して日本語訳を読めます。
転載したのは、その翻訳文です。
戦争ですからどちらも残虐行為はしています。
しかし、ウクライナ軍の行っているのは自国民に対しての残虐行為です。
見せしめのために市民を、市民の見ている所で公開処刑のように殺害するのは、もう犯罪行為と言うしかありません。
ロシア軍がセリダブSelydoveを制圧したのは去年の10月だと思います。
その直前の事件でしょうね。ロシア側が調査を終え公表したのが昨日なのだろうと思います。
キエフ政府やウクライナ軍が、東部を自国領とは見なしていないことの証明だと思います。占領地・植民地だからこんなことが出来るのだろうと思います。
私は、これがロシアの捏造記事だとは思いません。事実だろうと思います。
もっと小規模で似たような事例が過去に何度も記事になっているからです。
しかし、これほど悪質なのは初めて読みました。
そのため、記事を転載しました。
ウクライナを支援するからと言って、あまりに酷いキエフ政府の残虐行為を見逃すのは犯罪を隠ぺいするのと同じです。
しかも、自国民に対してです。裏切者は殺してよい・という考えが如実に出ています。
それこそロシアが言う通り、「ナチ」でしょう。これは西ウクライナの民族主義者の体質です。古い思想ですから昔の残虐性が遺伝子のように残されているように見えます。
私がキエフ政府を批判的な視点で見ているのは、これが理由です。
※関連日記目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑧
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27