「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

追放された(シリア)アサド大統領の悪行、麻薬製造と密売<2024・12・12

2025-01-12 08:36:53 | アフリカと中東

CNN
2024・12・12
『アサド政権の薬物製造施設か、SNSに映像出回る』
https://www.cnn.co.jp/world/35227219.html

アサド政権と言えば、恐怖の弾圧支配が有名です。
政治犯刑務所での拷問と虐殺の一部が明らかになりつつあります。
内戦開始後だけでもどれだけの人々が虐殺されたのか、総数は分からないと思います。
(10万人を超えているのではないか・との見解もあります)
殺し方が惨いですね。拷問を繰り返した挙句、最後に殺す。
BBC 
2024年12月11日
【シリアの病院で発見された多数の遺体、どんな状況だったのか 反アサド政権勢力が説明】
https://www.bbc.com/japanese/articles/cdjgy7gnejko
 
これに似たような例は、カンボジアのポル・ポト政権しか知りません。
「おぞましい!」としか言いようがありません。
こんなアサド政権を利用していたロシアとイランは、極悪としか言いようがありません。

アサド政権の犯罪に麻薬製造と密売があります。
内戦開始後は、まともな税収などあるはずがありません。
ロシアやイランからの資金援助は、あったと思いますが財政規模からは到底不可能な軍隊を維持し内戦を継続してきました。当然、金が足りません。内戦以前からやっていたのかは確認していませんが、「麻薬カプタゴン」を大量に製造し、周辺諸国に密売していました。
記事によると中東諸国では「カプタゴン」が重大な社会問題になっていたと言うことです。
その倉庫と思われる映像がSNSに出回っていて、CNNが記事にしました。

近年の調査では、年間取り引き額が数十億ドルと推計されています。仮に20億ドルとするなら150円換算で3000億円です。もっと多い可能性も当然あります。これが戦費とアサド一族の収入になっていました。本当の「悪の帝国」と言えます。周辺諸国も悪の帝国の「大魔王」とも言えるアサドが追放されて胸をなでおろしている国も多いと思います。

アサド一族は、その金をどう使っていたか❓
アサド大統領の豪華な広大と言える邸宅は、見た通りです。

CNN>Video 2024・12・10
『フェラーリも、アサド氏の豪華コレクション』
リンクは書きませんので検索してください。高級車のコレクションです。
国民が飢えているというのに、この有様です。

読売新聞 2024・12・10
『ロシア亡命のアサド氏、モスクワなどに約20の高級マンション所有・・・経済制裁下で親族が資産移転か』

<英フィナンシャル・タイムス>
2013年から2019年に購入
当時の価格で4000万ドル(60億円)相当

銀行預金ではスイスであろうと不正が認められれば差し押さえられます。
(もっとも、アメリカが経済制裁を科していますので現金は無理かもしれません)
モスクワの不動産なら西側の追及は及びません。しっかり、将来に備えて不正蓄財していました。
こんなアサド氏にロシア下院議員には「市民権を与えるべきだ」と主張する者もいるようです。

新政府の暫定首相のムハンマド・バシル氏が旧政府の金庫を確認したところ、ほぼ無価値のシリア・ポンドしかなかったそうです。金庫は、からっぽ!トンズラする前にアサド氏が使い切ってしまったのでしょう。

アサド一派が追放されて、シリア国民と周辺諸国にとっては喜ばしい限りだと思います。
新政府が、どんな政府であろうとこれよりひどい政府は無いですから、少なくとも前よりは良くなります。

嵌められて追放されたイランは、歯ぎしりして悔しがっているようです。
これまでのシリアでのイランの「悪行」を考えると当然の報いだと思います。

ロイター
2024年12月11日
『アサド政権崩壊は米・イスラエルが計画、イランのハメイニ師が主張』

よっぽど悔しいのでしょうね❓
最高指導者のハメイニ師が直々に主張しています。
イランは、益々強くなるとも主張しています。
ヒズボラのレバノンでのボロ負けと言い、イラン勢力のシリアからの追放と言い・・・
(負け犬の遠吠え❓)
もう少し、(これまた極悪)イスラエルに叩かれた方が中東の平和のためには良いことかもしれません。
シリアには、極悪ばかりが集まっていたようです。

★私は中立の立場で日記を書いていますので、めったにロシアやイランを批判することはありません。しかし、シリアの1件は流石に批判的に書かざるを得ません。ひどすぎる!

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ロイター 2024年12月12日
『アサド政権の治安部隊解体へ、シリア反体制派指導者が表明』

<シャーム解放機構のジャウラニ指導者のこれまでの発言>
アサド政権の治安部隊を解体する方針を表明
軍の徴集兵に恩赦を与えると表明
政治犯刑務所を閉鎖すると表明
化学兵器を追跡し、安全確保のため国際機関と連携していると述べた
シャーム解放機構は、いかなる条件下でも化学兵器は使用しないと表明
暫定政権は、つなぎでその後テクノラートによる政権樹立を表明

※記事に書かれているのは以上です。
新政権の骨格が、少し見えてきました。
興味深いのは、イスラエルがシリア領内を空爆しまくっていますが、これに関しては何の言及もありません。
この点に関しては、別の日記で書こうと思います。まだ情報が少なく、もう少し情報を待とうと思います。


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