脂肪コントロールの重要性
脂肪というと、マイナスのイメージがつきまとい、脂肪を避けて摂取する人も多いかも知れません。
しかし、アンチエイジングには実際には、欠かせない事も多い脂肪であるお話しです。
1.アンチエイジングに欠かせない脂肪は?
肉類の脂肪、脂肪酸のオメガ6のアラキドン酸は認知機能亢進します。
青魚類の脂肪、脂肪酸のオメガ3のDHAも認知機能亢進します。
料理には、酸化しにくく、沸点の高い、動脈硬化予防効果の高いオリーブ油を使いましょう
中鎖脂肪酸のMCTオイルは脂肪代謝を促進し、サーチュイン遺伝子の活性化、オートファジーを促進する効果があります。
アマニ油などのオメガ3脂肪酸は、高血圧、動脈硬化の改善、花粉症の改善効果があります。
2.脂肪を溜めない工夫は?
夜遅くの食事は、脂肪沈着につながるので、控えましょう。
過剰な糖質摂取は、脂肪に変換されます。
果糖は消化されず、肝臓で脂肪に変わりますので、果糖ブドウ糖を多く含むジュース類は控えましょう。
3.命に危険をもたらす脂肪は?
過度の内臓脂肪です。内臓脂肪が多いと、高血圧、血栓症、インスリン抵抗性になり高血糖になります。
4.最後にアンチエイジングに役立つ脂肪は?
適度な皮下脂肪を保つ事です。
適度な皮下脂肪組織は、アディポネクチン、e NAMPTの分泌をしてくれるので、アンチエイジングには必要です。
以上、脂肪コントロールを上手にして、健康寿命を伸ばしましょう。
なお、減らしたい部分の脂肪がある時は、その周囲の筋トレをすると優先的に減っていきます〜。
付記
🌟アディポネクチン
アディポネクチンは脂肪細胞から血液中に分泌され、血管のメンテナンスなどしてくれる 善玉ホルモンです。
プラーク形成を防ぎ血管壁の傷を修復するなど動脈硬化を予防・改善する。インスリンの働きを良くして糖尿病を予防改善する。
中性脂肪を下げ、HDL( 善玉 ) コレステロールを増やす。
血管を拡張して高血圧を予防・改善する。
がんを予防する働きがある などです。
しかし、内臓脂肪が過剰に蓄積される とアディポネクチンの分泌量が減り、血中濃度が低下します。
🌟eNAMPT
eNAMPTは、皮下脂肪より分泌され血液中に存在するNAD合成系酵素です。各組織でNADにより、ミトコンドリアが活性化されたり、若返り遺伝子のサーチュイン遺伝子を活性化したりします。
海馬に働き認知機能を亢進させる事も知られています。