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■26 仏は常にいませども 現（うつつ）ならぬぞあはれなる
人の音せぬ暁（あかつき）に ほのかに夢に見えたもふ
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【kmitoh口語訳】
仏は常にいらっしゃるのだけれど、いつもは見ることができないのがさみしい。
しかし、静かな暁に、夢の中にかすかにお姿をあらわされたりする。
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【感想】
私もまだみんなが起き出さない暁に、仏のお姿を見たりする。
二日酔いの頭に、昨夜の愚かな行為が蘇ってきて、仏があらわれ
責められる。
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昔は、夜の暗いときを、宵・夜中・暁と分けていた。
と、高校の古文の授業で習ったっけ。
この時代は暁は暗闇で、曙とは違う。
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■116 女人（にょにん）五つの障（さは）りあり
無垢（むく）の浄土（じやうど）は疎（うと）けれど
蓮華（れんげ）し濁りに開くれば 龍女も仏に成りにけり
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【kmitoh口語訳】
女性は汚れた存在だから、極楽に行くのはむずかしいけれど、
泥にレンゲが花開くように竜王の娘は８歳で成仏したのだよ。
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【感想】
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「わたしはあらゆる欲望と執着を捨て去った人間です。
そのわたしが、どうして大小便に充ち満ちた女を
求めるでありましょうか・・・・」
釈尊はそんなことばで、拒絶の意を表明されたのである。
読者よ、ちょっとひどいと思われないか。もう少し原文に
忠実に表現するなら、「大小便の満ち溢（あふ）れた不浄の容器」で、
「外側に色を塗っただけ」となる。これが、釈尊がその娘について言われ
たことばなのだ。こんなことばを聞けば、誰だって怒るに決まっている。
それを知っていながら、釈尊は言われたのである。
釈迦の読み方 増原良彦＝ひろさちや 詳伝社
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※当然、仏教の本であるからあとに文章が続いている。
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最初のころの法華経には、
竜女は、女性生殖器が消え、男性の生殖器が
生じて成仏したと書かれている。（変成男子へんじょうなんし）
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※地獄に堕ちる原因となることが多い部品が、
極楽に行く必須アイテムだとは不思議である。
それに、男だけの極楽はすばらしいところには
思えない。
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梅原「大乗仏教の創始者はぜんぶ女色を犯している。
蓮如は二十何人も子供を作った。」
梅原猛、五木寛之「仏の発見」
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※釈迦も出家するまでは、何人もの女性を知って
いたはずである。
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※もてることなどなかった私は推測するしかできないけれど、
女性経験が豊富だった人は、女性にやさしく、蔑視も
なかったと思う。
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経験もなく、出家した人たちにとっては、女性は
欲望を強烈に刺激し、修行を邪魔する存在でしかなかった。
欲望を抑え込むために、女性蔑視ととれる部分だけが
最近まで残ってきたのだろう。
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神道の場合は、「血のけがれ」からきている。
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梁塵秘抄のリズムは、私の体内リズムと同調する。
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古代中国に、虞公（ぐこう）と韓娥（かんが）という美声の持ち主がいた。
ふたりが歌うと、その声の響きで梁（はり）の上の塵（ちり）が
三日間も舞い上がり続けたという故事にちなんで、梁塵秘抄と名づけられた。
もともとは、読むものではなく謡（うた）うものであった。
口語訳は、私が感じたように書いているから、いいくらいである。
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terragenを使用て描画。
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