この日の最後は鹿王院です。
仏牙寺鹿王院ではここ数年、秋に夜間拝観をされています。
足利幕府第三代将軍義満の開基、普明国師(春屋妙葩)を開山とする禅宗寺院です。
山門の"覚雄山"の扁額は義満の筆によるものです。
今日14日が夜間拝観の初日で見頃時には真っ赤に染まる参道もまだ色付きはじめの状態でした。
庫裏から伽藍内に入ると景色は一変します。客殿前の庭園にはほぼ見頃を迎えたかえでと、その背後の舎利殿が綺麗に浮かび上がります。
見事な枝振りの赤松も見応えたっぷりです。
鹿王院の中心は舎利殿でお釈迦さまの舎利の中でも最も尊ばれる仏牙(ぶつげ)舎利が安置されています。
鎌倉幕府第三代将軍実朝が宋から招来したもので後奈良天皇、正親町天皇、後水尾天皇も礼拝されています。
その他にも泉涌寺舎利殿にも仏牙舎利が安置されています。
客殿には義満筆の「鹿王院」の額が掲げられています。
この客殿の一室で呈茶会を頂きます。
毎年、抹茶茶碗で供されますが今年はコロナの影響で紙コップでした。
しかし、今回の夜間拝観の為に祇園辻利さんがブレンドされたお茶で串団子に見立てたお菓子とともに美味しく頂きました。
しかし、昨今の照明技術の進歩は凄いです。赤や緑、黄色がくっきりと浮かび上がりますし、今回が初めての客殿前の白砂が植栽や舎利殿をより一層引き立てているようです。
平日100名、土休日150名の事前予約制です。開門直後を避けるとゆっくりと拝観出来ます。
限定の御朱印も頂け、料金に含まれています。(2000円です。)
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