◆はじめに◆
冬場は野菜類の成長も寒さの影響でかなり遅れることは明らかで種苗メーカーのカタログを見ても夏場は30日で収穫可能なものでも冬場は60~70日と約倍の日数がかかることが記載されています。水耕栽培の場合も同じで屋上でも室内でも成長のスピードは寒さが増すごとに遅くなってきています。室内栽培の場合遅くなるとその分人工照明のコストもかさみますのでそれならヒーターを使って水温を高め、栽培日数の短縮を計る方がコスト面でも良いのでないかと思い、液温を25度に暖めてレタスなどの栽培を行い夏場と同じように4週間で収穫できるかどうか調べてみます。
<実験1>
12月8日 対照実験として片方には25度設定のヒーターを入れ、他方には入れずに成長を比較して見ます。ヒーターを入れない方の水温は本日現在16度です。京ミズナと大阪しろ菜を15株ずつまず定植。あいた所にはレタスか春菊を後日定植して3種の野菜の育ち方を比較したいと思います。
12月10日 昨夜7時から今朝8時半までの13.5時間でのヒーターによる電気消費量を「ワットチェッカー」で測定すると600Whでした。時間換算で45Wということなので蛍光灯40W1本分くらいの消費電力です。単純に栽培日数が2割減になればトントンということになります。液温は25.1度です。
12月11日 午後1時現在で電気消費量を見ると1.63kWhでした。一昨日の午後7時から42時間が経過しているので時間当りの消費電力は約39Wです。40W蛍光灯1本分というのは正解でした。
12月13日<1週間経過>本日の状態です。今の段階ではあまり差異は出ておりません。
12月20日<2週間経過>今のところ差異としてはヒーターを入れなかった方で2,3株枯れたことと成長の度合いでほんの少しだけ差がでてきているかなという所です。
12月26日<3週間経過>あまり差異がないのでこの企画は無駄かもしれません。やはり屋上と室内といった温度差のはっきりした場所での比較対照が良かったかもしれません。
1月3日<4週間経過>この1週間かなり成長しています。成長振りにはやはりあまり差異がありません。
1月9日 定植から1ヶ月経ちそろそろ収穫の時期に来ています。毎度書いている様に室内では温度差があまり無かったためか成長に差異がありませんでした。
1月10日 NECで育ったミズナを収穫しました。10株で重さを量ると約500g、まずますのできでしょうか。夜鍋でいただきます。
1月16日 残った大阪しろ菜を収穫しているとトロ舟の端にはつか大根が成長していた。
全くの水耕栽培でラデッシュと同じように成長しているのを発見してうれしくなりました。
<実験2>
1月18日 室内設置のトロ舟の水温を計るとほぼ9℃程度でかなり低い状態になっています。毛根温度はこれより2度低いといわれていますのでこの状態では成長が望ません。現にこの1週間の成長状態を観察してもそれほど大きく成長しているとは思えませんので全体にヒーター等で水温を上げてやる必要があるかと思います。この比較テストを始めた時は水温が16度ほどありましたので比較するほどの差がありませんでしたが水温が10度をきってくると水温をあげてやることが成長促進につながるのではないかと思いますので。
本日の状態ですがこれは屋上から移植したアスパラ菜です。
ほうれんそうとリーフレタスは先週の状態と比較するため先週の写真も並べてみました。定植後3週間の状態としては成長の度合いが大変少ない。通常この時期は最もよく成長する時期ですから。
◆参考:11月に栽培したレタスの定植後第3週と第4週の成長状態
春菊および先週定植したレタス類です。
電気容量の問題もあるので2台のヒーターを使い、とりあえず順次全てのトロ舟の水温を15度程度にまであげたいと思います。
1月25日 どのトロ舟もヒーターで順次暖めて15度以上になるようにしています。
屋上から移したアスパラ菜です。大きくなっていないのに花芽を持っています。右はレタス
屋上のかぶもレタスの横に移植しました。葉がもう寒さで枯れかけていましたが元気になってくれるかどうか。
レッドリーフとほうれんそうです。かなり大きくなりかけていますがホウレンソウは塔立ちしているのもかなりあります。
パナソニックで育てている春菊ですがヒーターで水温を暖めているのですが今ひとつ元気がありません。
1月30日 どのトロ舟もヒーターで暖めているのですが大きく成長しているようには見えません。アスパラ菜とレタス。特にレタスの成長が遅い。
ホウレンソウ。
レッドリーフレタスは半分以上収穫しました。
2月1日 アスパラ菜に虫が発生。やはりヒーターで暖めていたので卵が孵化したのでしょう。やはり屋上から移した苗には必ず害虫の卵が付着しているものと思って間違いない。わずかなことをケチって大きな被害にあうところでした。全て摘み取り食べれるものはからし味噌和えでいただく。
少し塔立ちしていたのでホウレンソウをすべて収穫する。重さを量ると10株で220g。まずますである。
ホウレンソウはベーコンと一緒にいためて暖かくしていただきました。
2月8日 春菊とかぶの様子です。どちらも成長し始めました。
レタスの状態です。
2月13日 春菊とレタス・かぶの様子。8日と比べるとそれなりに成長しています。
2種類のレタス
2月16日 小松菜を12株収穫しました。重さを量ると600gでまずまずの成長状態です。
2月17日 アングルを変えて撮影しました。野菜の緑が本当に美しい。アルミホイルがしわくちゃですが植物工場もどきに見えます。
小松菜は昨日収穫したので少し歯抜けになっています。
2月20日 残っていた小松菜を収穫。少し多いので半分はご近所へ。
2月21日 春菊とかぶの様子。かぶは屋上から移して約1ヶ月、ようやく葉も入れ替わり大きくなり始めています。
2月24日 かぶの横のレタスを4株収穫。かなり大きく育っています。
2月26日 かぶを半分ほど収穫する。
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冬場は野菜類の成長も寒さの影響でかなり遅れることは明らかで種苗メーカーのカタログを見ても夏場は30日で収穫可能なものでも冬場は60~70日と約倍の日数がかかることが記載されています。水耕栽培の場合も同じで屋上でも室内でも成長のスピードは寒さが増すごとに遅くなってきています。室内栽培の場合遅くなるとその分人工照明のコストもかさみますのでそれならヒーターを使って水温を高め、栽培日数の短縮を計る方がコスト面でも良いのでないかと思い、液温を25度に暖めてレタスなどの栽培を行い夏場と同じように4週間で収穫できるかどうか調べてみます。
<実験1>
12月8日 対照実験として片方には25度設定のヒーターを入れ、他方には入れずに成長を比較して見ます。ヒーターを入れない方の水温は本日現在16度です。京ミズナと大阪しろ菜を15株ずつまず定植。あいた所にはレタスか春菊を後日定植して3種の野菜の育ち方を比較したいと思います。
12月10日 昨夜7時から今朝8時半までの13.5時間でのヒーターによる電気消費量を「ワットチェッカー」で測定すると600Whでした。時間換算で45Wということなので蛍光灯40W1本分くらいの消費電力です。単純に栽培日数が2割減になればトントンということになります。液温は25.1度です。
12月11日 午後1時現在で電気消費量を見ると1.63kWhでした。一昨日の午後7時から42時間が経過しているので時間当りの消費電力は約39Wです。40W蛍光灯1本分というのは正解でした。
12月13日<1週間経過>本日の状態です。今の段階ではあまり差異は出ておりません。
12月20日<2週間経過>今のところ差異としてはヒーターを入れなかった方で2,3株枯れたことと成長の度合いでほんの少しだけ差がでてきているかなという所です。
12月26日<3週間経過>あまり差異がないのでこの企画は無駄かもしれません。やはり屋上と室内といった温度差のはっきりした場所での比較対照が良かったかもしれません。
1月3日<4週間経過>この1週間かなり成長しています。成長振りにはやはりあまり差異がありません。
1月9日 定植から1ヶ月経ちそろそろ収穫の時期に来ています。毎度書いている様に室内では温度差があまり無かったためか成長に差異がありませんでした。
1月10日 NECで育ったミズナを収穫しました。10株で重さを量ると約500g、まずますのできでしょうか。夜鍋でいただきます。
1月16日 残った大阪しろ菜を収穫しているとトロ舟の端にはつか大根が成長していた。
全くの水耕栽培でラデッシュと同じように成長しているのを発見してうれしくなりました。
<実験2>
1月18日 室内設置のトロ舟の水温を計るとほぼ9℃程度でかなり低い状態になっています。毛根温度はこれより2度低いといわれていますのでこの状態では成長が望ません。現にこの1週間の成長状態を観察してもそれほど大きく成長しているとは思えませんので全体にヒーター等で水温を上げてやる必要があるかと思います。この比較テストを始めた時は水温が16度ほどありましたので比較するほどの差がありませんでしたが水温が10度をきってくると水温をあげてやることが成長促進につながるのではないかと思いますので。
本日の状態ですがこれは屋上から移植したアスパラ菜です。
ほうれんそうとリーフレタスは先週の状態と比較するため先週の写真も並べてみました。定植後3週間の状態としては成長の度合いが大変少ない。通常この時期は最もよく成長する時期ですから。
◆参考:11月に栽培したレタスの定植後第3週と第4週の成長状態
春菊および先週定植したレタス類です。
電気容量の問題もあるので2台のヒーターを使い、とりあえず順次全てのトロ舟の水温を15度程度にまであげたいと思います。
1月25日 どのトロ舟もヒーターで順次暖めて15度以上になるようにしています。
屋上から移したアスパラ菜です。大きくなっていないのに花芽を持っています。右はレタス
屋上のかぶもレタスの横に移植しました。葉がもう寒さで枯れかけていましたが元気になってくれるかどうか。
レッドリーフとほうれんそうです。かなり大きくなりかけていますがホウレンソウは塔立ちしているのもかなりあります。
パナソニックで育てている春菊ですがヒーターで水温を暖めているのですが今ひとつ元気がありません。
1月30日 どのトロ舟もヒーターで暖めているのですが大きく成長しているようには見えません。アスパラ菜とレタス。特にレタスの成長が遅い。
ホウレンソウ。
レッドリーフレタスは半分以上収穫しました。
2月1日 アスパラ菜に虫が発生。やはりヒーターで暖めていたので卵が孵化したのでしょう。やはり屋上から移した苗には必ず害虫の卵が付着しているものと思って間違いない。わずかなことをケチって大きな被害にあうところでした。全て摘み取り食べれるものはからし味噌和えでいただく。
少し塔立ちしていたのでホウレンソウをすべて収穫する。重さを量ると10株で220g。まずますである。
ホウレンソウはベーコンと一緒にいためて暖かくしていただきました。
2月8日 春菊とかぶの様子です。どちらも成長し始めました。
レタスの状態です。
2月13日 春菊とレタス・かぶの様子。8日と比べるとそれなりに成長しています。
2種類のレタス
2月16日 小松菜を12株収穫しました。重さを量ると600gでまずまずの成長状態です。
2月17日 アングルを変えて撮影しました。野菜の緑が本当に美しい。アルミホイルがしわくちゃですが植物工場もどきに見えます。
小松菜は昨日収穫したので少し歯抜けになっています。
2月20日 残っていた小松菜を収穫。少し多いので半分はご近所へ。
2月21日 春菊とかぶの様子。かぶは屋上から移して約1ヶ月、ようやく葉も入れ替わり大きくなり始めています。
2月24日 かぶの横のレタスを4株収穫。かなり大きく育っています。
2月26日 かぶを半分ほど収穫する。
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蛍光灯での水耕栽培、毎回、とても
興味深々で拝見させて頂いております。
私も植物育成用の蛍光灯の導入を考えて
いるのですが・・・これからも是非、参考に
させて頂きたいと思います。
これからも楽しみにしております。
宜しくお願い申し上げます。
植物育成蛍光灯はコストも安く性能的にも優れていると思います。
ぜひトライしてみてください。