やはりこの作品の主人公はアシェラッドだった…!
…と確信してしまうくらいの暴れっぷりでしたネ。(少なくともこの章に関してはそうだと思う)まさか最終回がこんな衝撃の展開になるとは思っていませんでした…。ワシのヴィンサガ感想もラストになります~ではどうぞ。
やっぱり王子のこのお衣装めっちゃ可愛くありません?似合いすぎる。
アシェラッドの出自を調べ上げたという抜け目のない王、生まれ故郷であるウェールズ侵攻を取り止めるのを引き換えに王子の首を差し出すことを要求する。
王「そなたのことは少し調べた。やはり母親は奴隷だそうだな。ウェールズに固執する理由も察しが付く」
「かの地の産物と言えば…奴隷くらいのものだからなァ…」(煽)
もはやヴィンサガ名物になりつつある顔芸大会。今週も素晴らしかったです。思うに、この王様の余計な煽りが無ければアシェラッドはもっと別の手段を取ってたんじゃないかという気がしてなりません。この瞬間「やっぱコイツぶっ殺そう」って決定打になった気が。自分の発言で自分の寿命を縮めてしまった王様…(危険な)アオリ、ダメ、ゼッタイ。
アシェラッドも「奴隷の子」と言われるたびに激昂していたけど、自分を蔑まれたことに対する怒りというより母を「奴隷」と侮辱されたことに対する怒りの方がデカイんじゃないかと思う。わからんけど。
レ「どうじゃ、まだ現役バリバリだぞ!お前がずーっと乗りたがってた船だ。ようやく乗せてやれるな。アハハハハハハハハハ☆」
トルフィンが自分に付いてきてご機嫌のレイフのおっちゃん。トルフィンの心はまだ揺れ動いているようにも見えますが…。
…黙ってさえいればこんなに可愛いのに。案の定、目を離した隙にまたも行方を眩ませてしまいます。…レイフのおっちゃんの冒険はまだまだ続く…のか?
ア「…嫌な面だな。こんな面の上に王冠が載ってるなんてのは、やっぱり許せんな」
王「そなた…今なんと…?(;゚Д゚)」
ア「耳も遠いのか?このジジイは。ぶっさいくがヒカリもん載っけてんじゃねぇっつってんだよ。王者の面じゃねーぜ」
煽りの100倍返し。そして皆が何とな~くうっすら思ってたことを王様に伝えてくれてありがとうアシェラッド。笑
ト「野郎ッ…!スヴェン王は俺の獲物…っ(ガタッ」
トルケルおじさんソレ言っちゃダメなやつーーーwww
アシェラッドの気を逸らそうと杯が投げ入れられ、衛兵が駆け寄ろうとしたその瞬間、王の首が飛ぶ。
王の首が刎ねられた時に王冠の輪の中にいたのはクヌート王子。原作どおりなのかわかりませんがこの構図良かったー。
正直、アシェラッドがこんな自殺行為じみた選択をしたのには驚きました。
彼ならもっと安全策を取って、うまく立ち回って、ウェールズ侵攻までの時間を稼いで、王暗殺計画とか立てるのかと思ったんですけど…。でもこの狡猾で用心深い狸ジジイを暗殺するのはかなりハードルが高いと悟ったのかも知れませんし、何よりアシェラッドが自身の手で王を討ちたいと覚悟を決めたのかも知れませんね…自分には時間がないって言ってたし。真意はわからんけど。
王の首を刎ねて呟いた一言「へっ。スカッとしたぜ」
よっ!主人公っ!!(^ρ^)って合いの手入れたくなったわ。笑
デーン人が大っ嫌いなアシェラッドがデーン人の頂点に立っている王の首を自分の手で刎ねるのはそら気分イイでしょうな。自らの命を懸けてその選択をしたアシェラッド。ひょっとしたら自分の父親を手にかけた時以上の達成感があったかも…?
ア「あっはっはっはっはっは!どうした!?次に死にたい者前へ出よ!ブリタニア王が自ら切ってしんぜようぞォ!」
めちゃくちゃノリノリじゃねーかアシェラッドおじさん。笑 そしてこのローマ風の衣装(正装?)がまた彼のこの一世一代の大芝居を後押ししてる。
王子は「乱心したフリをしているだけ」と言っていたけど、自分はアシェラッドが言った数々の「台詞」は彼の本音でもあったんじゃないかなーと思います。「よそ者のデーン人なんかより自分の方が王として相応しい」という思いは少なからずあったのではないかと。
でも彼はアルトリウスの血筋をこの上なく誇りに思っている反面、「自分は所詮ヴァイキング」とデーン人の血が流れる自分を蔑んで…心が分裂する思いを抱えながら生きてきた。本当に素晴らしいキャラクター構築だと思いますね。(前にも書いたかもしれませんが)
今週は最終回&アシェラッドの最期回だけあって作画も気合入ってましたね。
ト「アシェラッド!!」
ア「来るなトルフィン!」
ア「人を刺したのは初めてか?王子よ」
「…フッ。上出来だ」
アシェラッドや王子たちが国を巡る駆け引きに立ち回っている中に一人おいてけぼりなトルフィン。彼だけがこの世界の外側にいる…主人公なのに。(OPにもそんな表現がありましたね)
思うに、王子はラグナルという自分の最も愛する人をアシェラッドに殺されたのにも関わらず、自分の気持ちを押し殺し有能な彼を自分の臣下として仕えさせた。結果、王になった。(まだ代行だけど)一方トルフィンは…って思うと…。(;´・ω・)
ト「しゃんと立ってろ。ここが肝心だろーが」
「お前のための舞台だ。無駄にするなよ」
Wヒロインのツーショットもこれで見納めか…。
ア「…お前…どう生きるつもりだ…?」
ア「これから先…俺が死んでからその先…どう生きるつもりだ…?トルフィン…」
ア「いい加減先へ進めよ…いつまでもこんな…クソくだらねぇ所に引っかかってねぇで」
「ずっと…先へ…トールズの行った世界のその先へ…トールズの子のお前が行け」
「それがお前の…本当の戦いだ。本当の戦士になれ。トールズの子…」
もうほとんど父から息子への遺言みたい。
しかも自分の父親を手にかけた宿敵が、ほとんどトールズと同様の死する姿だった。守りたいものの為に自らの命を捧げるという。
ク「トルフィン、許せとは言わぬぞ。この成敗はそやつが突如乱心し、王陛下殺害という大罪を犯したためだ。だがこうなってはもはや私のもとで働く気などあるまい。望むところへ去るがいい」
「好きなところへ行け」と言われて振り返ったトルフィンの顔は、まるで迷子になった子供のような不安げな顔…。「望むところって…どこへ行けばいいんだ…?」って言ってるみたい。
ギャーーーーーーーーーース!!!(※ワシの心の叫び)
王子の綺麗な顔に傷を…ッ!責任取って結婚しろよ…!!(錯乱)
でも傷があってもイケメン
最後、アシェラッドの死体に手を伸ばしたトルフィンの手から剣がこぼれ落ちる…。このシーンが意味するものは…?
いやーシリーズの中でこんなに成長しない、情けない表情で終わる主人公って逆に斬新w
まぁトルフィンの成長はサブタイ通りこの長ーいプロローグの後、次の章ってことなんでしょうね。これは2期は絶対必要。(おねシャス)
ただこの物語を実質動かしていた核のキャラクターがいなくなってしまったことで、次の章どうなるんだろう?という若干の不安がなくもないですが、原作の評価めちゃくちゃ高いので最後までアニメで観たいですネ。
アシェラッドが四角おじさん(フローキ)のことを最後まで胸に秘めたまま逝ったのは復讐を諦めさせる親心(?)だったんかなー。
アシェラッド…。このキャラクターは自分の思ってた以上にロマンチストだったなーと思いました。ヴァイキングとしての冷酷で残虐な部分が前面に描かれていたので、もっとリアリストだと思ってた。母親の語る(ある意味では)「夢想」をひたすらに信じ求め続けた、美しい心を持つキャラでしたね。(´;ω;`)
制作に関わったスタッフ・キャストの皆々様、お疲れ様でございましたーーー!!!厳しいスケジュールの中素晴らしいアニメをありがとうございました!!!聖地巡礼に行きたくなったけど、時間と金がないからムリ☆(テヘペロ)あとサントラが神でした。次回作も期待しております!(^O^)
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