家業を支えながら岩手の自宅から音楽を発表されている木村洋平さんの曲、"Synapse"(女性はゲストのLi-sa-Xさん)。これで「アマチュアギタリスト」だそうですから、ブッ魂消るしかありません。
スリリングなメロディー、疾走感・・・無秩序の暗黒に引き摺り込もうとする邪悪なフォースに対し、七色に輝く聖なる王剣と、愛に溢れた眩い光を放つ瑠璃の玉を頼りに、持てる力のすべてを出し切って果敢に反撃に挑む若き男女の戦士。破壊と混沌と暴力の化身に対し、穢れなくも未熟な正義の戦士たちは苦戦を強いられる。
ああ、全身が震えそうだ・・・
0-0:24 序章:攻撃前夜。10年以上にわたる闇のフォースの支配により、人類は堕落し希望を失い快楽に溺れ、都市は荒廃し犯罪は日常と化し、暗黒が地上を覆い尽くすのは時間の問題かと思われた。心ある一部の人々は早くから都市の中心部を離れ高地に移住し、自給自足のコミュニティーを各地に築いていた。その一つから、まだ10代後半と思しき男女が、はるか彼方の眼下、夜闇に異様な輝きを見せる都市を見ていた。フォースとの対決は明日未明に始まる。少年と少女は天界から選ばれし戦士だった。武器はあらゆる存在を切り裂く王剣と、すべての闇を破り光をもたらす瑠璃の玉のみ。ただし、これらの秘宝がその威力を発揮するには条件がある。完全無欠、完全無垢の純心と勇気と愛である。何れかがたとえ僅かでも欠けたなら、威力はその欠落の度合いに応じて減少する。世界の復活は二人の愛の戦士に委ねられた。少年は王剣を握り、少女は瑠璃の玉を前面に埋め込んだ冠を被る。彼等の目に迷いは無いようだった。だが固く張り詰めた表情は冬の寒さだけのせいではない。
0:24- 攻撃開始。未明、空中に舞う二人。
0:24-0:46 少年は王剣を振りかざし、都市を覆う暗黒のベールを切り刻む。少年の心にはいささかの恐れも無く、純一無垢な心と正義感で溢れ、虹色に輝く剣はその威力を遺憾なく発揮している。
0:46-1:08 少女は少年と並び、地上に向かって額の玉から目も眩むばかりの光線を照射し、破壊と混沌を希望と秩序に変えていく。少年同様、少女に躊躇いは無く、ただ無心に愛の光を発し続ける。
1:08-1:29 不意を突かれた闇の権化、聖なる剣に身を刻まれ愛の光に焼かれ、苦痛に悶え天空を揺るがす絶叫を発する。
1:29-1:51 攻撃は成功したかのように見える。しかし人々の心に巣食った悪意、弱さ、惰性が簡単に消えるはずもない。不吉なフォースの反撃が始まる予感に、少年少女は一瞬、心が揺らぐ。
1:51-2:28 フォース反撃開始。怒り狂ったフォースは膨張し、凝縮した悪のエネルギーを撒き散らす。エネルギーは荒廃した人々の心と共振し拡大し、巨大なヴァイブレーションとなって上空の戦士を吹き飛ばす。想像を遥かに超えた反攻、フォースの中核から噴き出す不調和と違和感の狂気が戦士たちに突き刺さる。
2:28-3:13 所詮は未熟な子供、これまでかと思われたが、戦士たちは辛うじて態勢を立て直し、まなじりを決して応戦。剣はさらに切れ味を増し、縦横無尽にフォースの壁を切り裂き破壊する。少女の瑠璃から発する無垢の輝きは純心な旋律となって空間を浄化していく。
3:13-3:33 聖と愛に打ちのめされ、勢いを失ったかに見えるフォース。だがまだその本体は健在だ。
3:33-4:00 束の間の休息、戦士たちは地上に降り立ち息を整える。すでに夜は明け、冬の空は澄みきり雲一つない。だが彼等の全身は傷だらけ、疲労は隠せず、弱気と共に迷いが生じる。自分達の存在が秩序の復活に貢献したのか?自分達にその資格は本当にあるのだろうか?完全にフォースを駆逐することなんて、本当に可能なんだろうか?
4:00-4:44 しかしここで攻撃の手を緩めてはいけない!破壊と混沌と恐怖を地上から消すことは容易ではない。あと少しだ、神の御加護を信じて、無心で尽くそう。さあ、攻撃再開だ、人々に平穏が訪れるまで。二人は立ち上がり、再び天へと飛び立っていく。
4:44- フォースはまだ生きている。不協和音と地獄の梵鐘が鳴り響く・・・
(個人の勝手な妄想です)