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卒業証書(老いの繰り言~1)

2024-08-18 16:49:51 | 日記
 8月18日です。お盆も過ぎましたが、福岡ではまだ台風も来ずに、雨もほとんど無く、猛暑が続いております。お盆は、今は亡き人々がなんとなく思い出されます。

 先月来、もう着ることもなかろうと爺さん婆さんの着物を、義母の着物と一緒に馴染みの呉服屋さんに引き取ってもらうべく、箪笥の整理をしたところ、41年前に亡くなった母の使っていた引き出しの底から思いがけないものが出てきました。
 没後50年の父の若き日の勤め先からの辞令書、従軍記章証、長兄・次兄の卒業証書に通信簿、爺さんのもです。


 先月の母の命日に、一人暮らしの次兄に届けました。
 我が家は、生活のため各地を転々とし、引っ越しのたびに、思い出に残るような物や、写真やアルバムなどは失われて全く残っておりません。もっとも、昔の田舎の庶民の家庭に写真機などあるわけもなく、写真そのものが無かったと思います。それだけに、今回の発見は驚きでしたし、亡母の気持ちにしみじみと感じ入りました。

爺さんの小学校1年生の時の習字もありました。

 亡父は、明治35年(1902)生まれですから、今は122歳。その時代の離島の貧しい半農半漁の次男坊は、外地へ職を求め渡っていきます。同郷の母とのあいだに5人(娘3人、息子2人)ができますが、極寒の地で子は次々と夭折し、長兄(84歳)のみを連れて昭和14年に引き揚げ、大分県内にて終戦まで暮らします。昭和19年に次兄が生まれますが(80歳)、終戦により生業も崩壊し無一文で郷里に引き上げてきます。そして、昭和24年に爺さんが誕生します。

 卒業証書です。


 お断り。団塊の世代である爺さんは、戦後日本の高度経済成長のなかで成長し、時代の恩恵をうけて今まで生きてきましたので、、世の中、人様になんの不満をもついわれはないことは自覚しておりますので、『何をしょうもないことを書くのだ』と思われましても、じじいの繰り言としてお見逃しくださるようお願いします。決して自慢話を書くつもりはございません。続きます。では。

 

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