生命の遺伝子はその声を聴いている
祥伝社
筑波大学名誉教授 村上和雄
京都府立医科大学教授 棚次正和共著
「いきいきと生きる」ことの条件
「自分さえ良ければいい」という
思いが現代人の心を支配している
のは、残念ながら認めねばなりま
せん。その端的なあらわれが経済
最優先の発想、金儲け主義です。
今の社会にはこの種の願望や欲望
が渦巻いていて利益追求を目指す
ビジネスの世界だけでなく、社会
の隅々まで及んでいます。偽装ば
やりの昨今です。人間の業の根深
さに触れたようでなんだか悲しく
なります。耐震偽装、食品偽装、
不当表示……次から次へと偽装や
虚偽が暴かれてきました。隠れて
いたウミが切開されて表に出たと
思って気持を切り換えるのが賢明
でしょう。こうした偽装問題の背
景に貪欲なまでの利益至上主義が
あることはもはや疑いようがあり
ません。
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昔から足るを知るという言葉があ
りますが足るを知れば自然と感謝
の心が芽生えてきますよね。物の
ある時代に感謝するなんて変かも
しれませんが。昔話によくばり爺
さんが出てきて一時は得をします
が、あとできついしっぺ返しがあ
りますね。くわばらくわばら
欲にはきりがない。