M県T市M文化会館で五木寛之さんの
「人間の覚悟」と題して講演会が開催
されました。
プロフィールー1932年福岡県に生まれる。
戦後、北朝鮮より引揚げ。早稲田大学文
学部ロシア文学科中退。1966年「さらば
モスクワ愚連隊」で小説現代新人賞、代
表作は「朱鷺の墓」「戒厳令の夜」「蓮
如」「大河の一滴」「21世紀仏教への旅」
最近作に徳間書店「遊行の門」新潮新書
「人間の覚悟」がある。
最近の若い子の会話の中にごく気楽に
心療内科の話が出てくる。例えば「お
薬をもらっている」と何の衒いもなく
話しています。「薬をのむのをわすれ
た」「夜ねむれない」とかよく聞く。
心療内科は九州大学の精神科からスタ
ートした。それから全国に広まってい
った。21世紀には日の当たる場所にな
る。最近金融からの講演依頼がよく来
るようになった。幹部社員がボールペ
ンを万引きしたとか、フリーターにな
りたいのでやめさせてくれ、とか電車
の中の破廉恥な行為で捕まるとかそん
な心の病が広がっているようです。心
の管理がこれからの重要なテーマにな
る。心の病が労災に認められたそうだ。
少し前の朝日新聞の一面トップに自殺
者が10年連続3万人を超えたという
記事が載りました。「これからは未曽有の
自殺の時代が来る」と事あるごとに発
言していましたが、マスコミから「も
うちょっと明るい話題でお願いします」
と記事にならなかった。だがついに、
朝日のトップに自殺の記事がでました。
戦後(50年間)好景気使い捨ての時代「躁」
の時代所得倍増。そして(10年間)空白
の時代があって、不景気エコの時代「鬱」
の時代がこれから(50年)続くだろう。
鬱の時代には竹のように雪が積もっても
しなやかに雪をはね上げて元に戻る。
そんな生き方をしてください。枝が固い
と雪の重さで折れてしまいます。
間違ってるかもしれませんが講演の最初
に先生の好きな俳句の披露がありました。
「春愁や老医に患者今日は来ず 五十嵐播水」
今は定年で現役を退いて、市民の相談相手
に自宅を改造して患者を待っているも
今日は誰も診療に来ないという心境の句が
披露されました。
当日はあいにくの雨そして風でズボンの膝
から下がずぶ濡れになりしかも綿製なので
乾かない。かっぱを用意しなくてはと反省