ダイヤモンド社
ーーーー古い昔の中国の話です。
大寧院可弘禅師(だいねいいんかこう)
という人に、ある修行僧が聞きました。
「この道さえ歩いてゆけば、絶対に間
違いのない、真実の(正真ノ一路)とは
どういうものですか?」
可弘禅師が答えました。
「七転八倒」(七回転んで八回倒れる)
「七転び八起き」じゃありません。
転びっぱなし、倒れっぱなし。つまり失
敗の連続。それが真実の道だ。というの
です。(中略)
ただ、ここで大事なことは、転も倒も具
体的に動かなけれ起きない現象だとい
うことです。常に具体的に動くことが前提。----
▼また娘から七転八倒の本を見つけた
と一冊の本を持ってきた。相田みつを著
「生きていてよかった」である。
「動かなければ起きない現象」
最後の言葉が深い。人間は最初の一歩
を踏み出さないと何事も始まらないという
事。でも最近の風潮として前もってわかって
いる苦労はしたくないとか、きつい仕事は
やりたくないとか、最初から拒否していたの
では物事は始まらない。しかし、私は「七転
八起」の方が何となく好きな言葉ですね。