2009、9、12 朝日新聞
ーーー相談者 主婦 46歳
46歳の主婦です。「人の不幸は蜜
の味」とは言いますが、私は人一倍
他人の不幸を望む気持ちが強く、
悩んでいます。
回答者 作家 車谷 長吉
あなたのご相談を読ませていただいて
まず思ったのは、この人は一生救われ
ないな、ということでした。ふつう、人は
20歳くらいになると、もう人間性は出来
上がってしまいます。心を入れ替えたい
のですが、と申されますが、世の中の9
割9分の人は入れ替えることはできませ
ん。(中略)
あなたはこれまで一度も、人生の不幸を
経験(体験)されたことがないのです。人
生の不幸は病気・貧困・思想的挫折がお
もな原因です。あなたがこれから先、もし
まっとうな人生を歩まれるといたら、これら
の人生の不幸を乗り越えた時だと思われ
ますがあなたには人生の不幸を乗り越える
力がありません。愚痴死が待っているだけ
です。それは私には明瞭(めいりょう)に見
ています。つまり、あなたには一切の救い
がないのです。-----------
▼回答者の意見には人は20歳を過ぎると
人は99%変われないとある。確かに変え
ようとするシステが世の中にはいろいろ
用意されていていかにも替えられそうに
宣伝していますが、あまり効果は無いよ
うです。これが分かっただけでも収穫があ
りました。三つ子の魂百まで(幼いころの
性質は死ぬまで変わらないということ。)三歳
の子供の性質は、百歳まで続くということを
表す。心のうちは推し量れないが意外と幸せ
な人はとかく人に羨まれるのが通常ですかね。
最近もありましたね、幸せの絶頂から地獄へ
というのが。お金はないが、普通に生きられ
れば良しとしましょう。