白取春彦監修 青春出版社 P66より引用
ISBN4-413-00678-X 1000円+税
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フッサール1859~1938 当時オーストリアの
プロス二ッツ生まれ。
何事も疑う、それが現象学の動機だった
疑いから始まる哲学
フッサールが打ちたてた現象学は疑い
から始まっている。
例えば、我々は目の前にあるモノを見て
それが「~である」と認識する。
コーヒーカップを見て「コーヒーカップ
である」、地球儀を見て「地球儀である」
という具合だ。ごく当たり前のことのよ
うだが、その認識ははたして本当なのだ
ろうか。見えているのはそのモノが現れ
ている姿である。しかし、モノはそこに
現れている通りにあるだろうか。それが
フッサールの疑問だ。
思い込みを排除する
われわれはたとえば、目の前にあるコー
ヒーカップを見て「コーヒーカップであ
る」と認識する。一見正しい認識のよう
だが、フッサールはそれは思いこみに過
ぎないう。つまり、コーヒーカップであ
ると信じ込んでいるだけのことだという。
こうした見解を「原信憑」げんしんぴょう
と呼ぶ。
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▽それにしてもわれわれは思いこみが激
しいようですね。この間も中日新聞の中
日春秋に「思いこみ」の話が掲載されて
いました。2010年5月19日掲載より引用
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▼中国製冷凍ギョウザによる中毒事件で
も当時、千葉県警が袋の穴を見逃してい
たことが明らかに、穴がないことは、「
製造過程の農薬混入」も示唆したが、そ
の後、中国で拘束された容疑者の「注射
器で混入した」との供述と矛盾するため
電子顕微鏡で再鑑定され、見つかった。
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▽どうも思い込みがあったようです。国
内であってほしくない。という思いが少
なからず影響したようだ。世の中思いこ
みだらけのような気がします。思い込み
をなくしたら真実が見えてくるようですね。