たわごと~産業カウンセラーとして~

資格取得後もまだまだ研鑽の日々です。勉強会で感じたことを中心に、日々思う事や季節のことレシピまで自分を表現する日記です。

ゲシュタルトの祈り

2006-07-05 21:37:32 | ゲシュタルト
今、少しゲシュタルトにはまって(?)いるかな?
以前、「グローリアと三人のセラピスト」というビデオを見た事がありました。その時は、ロジャーズオンリーの勉強だったので、パールズのカウンセリングが、なんか攻撃的だった事に少々ショックをうけていて、ゲシュタルトはこわい(?)なんていう先入観がありましたが、色々勉強しているうちに、クライエントによるカウンセリングなので、様々なケースがあるのだとわかりました。
ここで、ちょっとパールズの「ゲシュタルトの祈り」という言葉を紹介します。
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「ゲシュタルトの祈り」
私は私のことをする、あなたはあなたのことをする。
私はあなたの期待に沿うためにこの世にいるのではない
あなたは私の期待に沿うためにこの世にいるのではない
あなたはあなた、私は私
それでもしお互いが出会うなら、すばらしい
もし出会えないなら、しかたない
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ゲシュタルト療法では、あまりにも有名なこの言葉が、先日お世話になった岡田先生の訳だった事を知って、改めて読み返していました。
最後の「しかたない」を私は、あきらめの言葉だと感じていましたが、ようやく最近この「しかたない」の意味がわかったような気がします。

たとえ、自分の好きな人がいたとしても、こちらの思いは、こちらのもの。相手が同じ思いを持つという事はわからないし、こちらがコントロールできるものではない。。。自分が選ぶ考え、相手が選ぶ考えは、違ってもしかたない、むしろ違うのが当たり前で、それが同じ方向に考える相手に出会えたらそれは、すばらしい事なのだな~と。。。

あきらめるという事は、自分の感情を抑えてしまう事です。また、相手に自分と同じ思いを要求するのは、無理な話です。そのどちらも、自分を傷つけ心を疲れさせてしまいます。
それでも、最終的にはすべてを選んでいるのは自分自身であって、誰のせいでもないのです。