たわごと~産業カウンセラーとして~

資格取得後もまだまだ研鑽の日々です。勉強会で感じたことを中心に、日々思う事や季節のことレシピまで自分を表現する日記です。

ゲシュタルト療法3

2006-09-19 15:15:35 | ゲシュタルト
先週ゲシュタルトの3回目の勉強会がありました。

やっぱりゲシュタルトは興味深いです。ますます傾倒してしまいそうです。

ゲシュタルトは、「今ここ」の感情を重要視するので、過去にあった出来事や、将来くるかもしれない出来事には関心をもたなくていいのです。
一時間前の出来事はもう変えられない、そして一時間後に起こる出来事はわからない。。
変えられない、わからない事にこだわりすぎる事が、心を疲れさせてしまうのです。

今回も、ワークが中心で実際のカウンセリングを目の当たりにしたのですが、まず悩みの詳細は聞かない、知る必要がないというところからはじめます。

そして、手や足の動き、顔の表情など、身体が語っている部分を見つけ、そこで感じている思いを聞いていきます。
イスを向かい合わせにして、思いを伝えたい相手が前にいる事を想定し、思いを口に出す。。。
反対のイスに座って、その相手に自分がなって、その人の気持ちを想定して口に出す。。。
「今ここ」の感情を吐き出す事によってクライエントは、すっきりとした気持ちになっていくのです。

クライエントによって方法は違いますが、色々な角度からの思いを口に出す事によって自分の中の何かが変わるのでしょう。体験した人は不思議と口では言い表せないすっきりとした感覚になると言っていました。
ん~~見ているほうも不思議でした。

不思議な感覚のゲシュタルトですが、ロジャーズでも、事柄より感情をひろう事を学んできました。
目に見えない感情をひろい、その気持ちに寄り添うとはこういう事なのかな~~

フィードバックの時に色々でたのですが、ファシリテーターの心構えのひとつについて大事な事を教えていただきました。
カウンセラーもそうですが、クライエントと一線を引く事。感情移入はしてはいけない事だといいます。
確かに、辛い思いを語っているクライエントに共感することは大切ですが、カウンセラー自身が同じように辛くなってしまっては、カウンセリングになりません。
ここが難しいところだと思いました。

感覚で行うゲシュタルト、まだまだ勉強が必要なようです。