たわごと~産業カウンセラーとして~

資格取得後もまだまだ研鑽の日々です。勉強会で感じたことを中心に、日々思う事や季節のことレシピまで自分を表現する日記です。

「グロリアと三人のセラピスト」

2007-11-25 20:43:31 | 勉強会
前回の勉強会についてです。
「グロリアと三人のセラピスト」とは、「グロリア」という30歳の女性クライエントと、
来談者中心療法の「ロジャーズ」、ゲシュタルト療法の「パールズ」、論理療法の「エリス」
の3人がそれぞれグロリアをカウンセリングする様子をビデオに収めているものです。

養成講座を受講中に観た時は、うわ~本物のロジャーズだ~とかパールズだ~エリスだ~
なんて勉強中で名前だけは知っていたのでミーハーな気持ちで観ていたのを覚えています。
そして、ゲシュタルトがあまりにも攻撃的だったことに衝撃を受けた事。

今回は、やっぱり観る視点から違いました。

ロジャーズは、勉強したままのカウンセリング、おだやかなカウンセリング。
グロリアも安心して、沢山の話をしていました。
でも少し、物足りなさも感じてしまいました。

ゲシュタルトは、はじめて観た時とは違い、手の動きや表情を指摘するところなど、なるほど~
ゲシュタルトだ~とわかる自分に感激しました。
悩みなど聞かないという姿勢。悩みの原因である出来事は、実はたいして問題ではなく、その
問題に向かう心の中を重要視します。問題は変えられないとするならば、心の中を変える事で
楽になろうとする事。でも、攻撃的に見えたのでグロリアは怒りの感情もだしていました。

論理療法は、やはり論理的に非合理的思い込みを変えようとする療法です。はじめて観た時は、
よくわからなかった論理療法でしたが、グロリアが一番悩んでいる事の、非合理的思い込みを
みつけて、違う見方を諭していくやり方。なかば強引な印象もうけましたが…

観終わった後、みんなでフィードバックをしたのですが、はじめて観た方の「ゲシュタルトに
衝撃をうけた」という意見を聞き,多少(?)傾倒している私にとっては、あれがゲシュタルト
のすべてでなないのよと説明しても、現にパールズ本人が行っているカウンセリングなので、
あまり効力がなく、ゲシュタルトの祈りまでも、つきはなした印象であまり心に響かない
ような言葉を聞いて、私が逆にショックをうけてしまいました。

最後にグロリアに感想を聞いた中、みんなの予想とは違い、3つの療法の中でゲシュタルトをもう少し
うけてみたいという感想があり、すごく興味深かったです。

次回の勉強会は、私が少し興味を持っている内観療法についてのビデオという事で楽しみです。