たわごと~産業カウンセラーとして~

資格取得後もまだまだ研鑽の日々です。勉強会で感じたことを中心に、日々思う事や季節のことレシピまで自分を表現する日記です。

家族療法~その1~

2009-07-11 22:56:23 | 家族療法
家族療法とは、どんなものか?
漠然とクライエントとその家族をカウンセリングするものなのかなと思っていました。
確かにその通りでしたが、基本的な概念に家族をシステムとして理解する「家族システム論」という 考え方が必要なのですが、とても奥が深く、わかりやすく説明するというのは難しいなと感じました。

家族システム論とは、家族を「ひとまとまりの統合体として機能するシステム」と捉えるのです。
家族内での相互間の影響、家族外の影響もからみあってシステムが形成し機能していく…
それぞれの役割だったり、互いのコミュニケーションだったり、相互に関わりながら、うまく機能し生活をしていくのです。

そのシステムになにかの歪みがあれば、どこかが壊れる…
どこかに問題のある箇所がでてくればシステム全体を見直すということです。

家族ってそれぞれ特別のルールのようなものができてきませんか。
他の家族とは、「え~違う」と思ったり、一般的な事と「あ、家は違う」なんて事たくさんあるはずです。
家族はひとつとして同じ家族はありえません。家族の数だけシステムも存在するのです。

お互いを思いやる仲の良い家族、それは良い事ですが、それのみが当たり前というわけではなく 親子の確執があったり、兄弟の軋轢があっても当たり前、それも家族です。
誰かが悲鳴をあげたら、システムを見直すチャンスなのです。

この家族システム論は、一般システム理論などの影響をうけたものです。
広くは宇宙全体をシステムと考え、小さくは個人の細胞をもシステムと考える…このシステムという考え方に、違う視点からとても興味を持ちました。
大きく宇宙をシステムと考えると、やはりすべてつながっていると思うのです。

今この瞬間に存在している、人間、動物、植物、空気、建物にしろ、システムの一部であれば、自分と関係のないものなどひとつもないと思えます。
地球がおかしいと感じたら、急速に変化している社会が変だと感じたら、家族がうまく機能していないと感じたら、システムの一部である自分自身を見直し、変えていく事からはじめていければと思いました。