たわごと~産業カウンセラーとして~

資格取得後もまだまだ研鑽の日々です。勉強会で感じたことを中心に、日々思う事や季節のことレシピまで自分を表現する日記です。

存在認知~ストローク~

2011-08-16 13:41:18 | 交流分析
前回の裏面交流を、講座の没頭で復習し、みんなでかなり苦戦をしたあと、「ストローク」に入りました。

「ストローク」とは、「撫でる、さする」という意味があるように、「身体的なかかわり」、「言葉のメッセージ」、「態度、表情などの非言語メッセージ」など、人とのすべての関わりにおいてのことをいいます。

以前ストロークについて少し書きました。交流分析ストローク肯定的ストローク

◆肯定的条件付ストローク…
「○○ができたからえらいね」のように条件があってほめる言葉や態度など。

◆肯定的無条件ストローク…
「生きててくれてありがとう」などのように存在自体を尊重する言葉や態度など。

◆否定的条件付ストローク…
「○○だからあなたはダメ」のように条件があって否定的な言葉や態度などをする。

◆否定的無条件ストローク…
何の理由もなく、殴ったり、否定的な言葉を言うこと。

もちろんこの中で「肯定的無条件ストローク」をずっと受けていられれば、心はいつも安定します。
でも、普段の生活の中では一番少ないかもしれません。
条件付は、子育てや、人の育成などによく使われると思います。

子どもは、親からのストロークが欲しくて様々なことをします。
肯定的ストロークがなかなかもらえないと、いたずらをしてでも手に入れようとします。
たとえ否定的ストロークでも。

この習性は大人になっても無意識に子供の頃の環境やストロークの受け取り方などを引きずっています。これがあとからでてくる「人生態度」にも影響してきます。

無意識なので、自分でもわからない事ですが、大人になってもストロークを得るために以下のストローク経済の法則に従っている時があります。とても不思議なのですが…

「ありがとう」を言い損なったり、「素敵ね」と言われても「いえ、たいしたことないです。」なんて言ってしまったり、仲間に入りたいのに、言えなかったりしたことってないでしょうか。
あるとすれば、以下の法則に従っているといえます。

【ストローク経済の5つ法則】
1、ストロークを与えてはいけません。
2、ストロークを求めてはいけません。
3、欲しいストロークでも受け取ってはいけません。
4、欲しくないストロークでも拒否してはいけません。
5、自分にストロークを与えてはいけません。

この法則は自分の中にあっても気づかない無意識の領域にあるのもですが、この法則は拒否することを選ぶことができます。
もし、何かに気づいて苦しい思いをしているのであれば、解放してあげましょう。
以下のように意識的に変えてストローク上手になりましょう。

1、与え上手になろう
2、求め上手になろう
3、受け取り上手になろう
4、断り上手になろう
5、自分を誉め上手になろう

ストロークは、受け取るだけではありません。与えることも重要です。
人からのストロークは、自分の思うように簡単にもらえないとすれば、簡単な方法があります。
自分に与え、受け取るのです。誉めて受け取る事。
習慣にするとストローク上手になります。