数年間、共に活動を続けた例の若き挑戦者O氏だが、どうやら転勤先へと去った模様だ。彼が耕作していた畑だが、雑草が伸び放題、耕作放棄地に近い状況だった。諸事情あったのか、耕作どころの話では無かったようだ。「長老」も、別れの挨拶すら無かったなあ・・・・・・と嘆いていた。遠方への転勤や彼女とのロマンス等もあり、超多忙であったのだろう。それにしても仲間達への別れの一言ぐらいはあって欲しかった。現代っ子と言えば言えないことも無いかも知れないが、残念だ。
彼の置き土産である耕地を少しづつ耕して元に戻そうとしている。耕作放棄地の状態は回復しなければならない。大きめの雑草は刈払機で刈り取ったが、根株や固まった土壌などまだまだ手の入りが必要だ。本来の自分の栽培物もあり、なかなか手が回りかねるのが実情だが、ボチボチの取り組みだ。彼の栽培物もそうだ。残念だが刈り取ってしまったハヤトウリなど、彼にとっては初めての挑戦だったろうに、無念な最後となってしまった。
ただどうしても撤収できない物も残っている。画像の品がそうだが、青い小さな花が咲いており、蝶や昆虫の来訪もある。彼らの憩いの場であり食卓でもあるようだ。生命の根源ともみられ、流石に撤収をためらった。花が枯れ落ちるまでは残しておこうかと思案している。続いてもう一つの品、これは長老の畑を借用して栽培していたようだが、花なのか実なのか不明だ。余りにも綺麗なので、長老も残しているのではと推測している。
O氏は挑戦欲が強くて、新たな分野へのチャレンジが多かった。従来の仲間達と異なって、名前を聞いたことも無いような植物が折々に見られたものだ。青い花と赤い実のような品もそうで、名称すら解らない。確かハーブとかミントとか言ってたようだが、記憶が曖昧だ。
彼には秘めた大望があった。ミャンマーの地に渡り、彼の地で農業を起業したい・・・・・現代っ子とは思えぬ野望かも知れないが、挑戦欲には敬意を表したい。但し、別れの挨拶すら忘れるようでは難しい状況かも。人間としての立ち居振る舞いが求められるのは、何処の地域でも国でも同じ事でしょう。最少限度の品位保持には留意されるのが望ましいかと、老婆心からの忠告でした。