ビールがお好きな方にとって欠かせぬ品が「枝豆」であろう。最近は少なくなったが、ビルの屋上にビヤガーデンなるものが開設され、老若男女で賑わうのが通例であった。新入社員の頃、先輩方々に引っ張られ、帰宅途中での立ち寄りとなるのも少なく無かった。定番はビールと枝豆、以来のおつきあいでもある。農園でも栽培にチャレンジする者が存在するのは伝統だろうか文化だろうか。本年は「長老」と「大御所」とが挑戦中の模様だ。昨年、挑戦して惨憺たる結果をもたらした「百姓候補生」氏は、今年はどうやら見合わせた様子。
まず持って把握しておきたいのが農園の概況、棚田の跡地で階段状の狭小な畑となっている。周囲はこじんまりとした森で、竹林等も存在し人々の出入りは少ない。民家等もほぼ無く、いわば典型的な里山地帯だろう。動物や昆虫等にとっては、快適な環境かも知れない。要注意なのが野ウサギ天国と言うこと。しばしば走り回っている。そして野ウサギにとって枝豆は大好物なのだ。
肝心の枝豆だが、ここ数年不作が続いている。野ウサギの襲撃もあろうかと思われるが、それだけでは無いだろう。経過を見てみると、昨年も一昨年も収穫は皆無だったようだ。一番疑わしいのは野ウサギだが、全てを食べ尽くす訳でもあるまい。某かの痕跡は残るはずだ。それが食い散らかした痕跡も残さず実の成りも見られ無い。ひょっとしたら病気若しくは栄養不良かとも想像されるが、何れも栽培技術に長けたお二人方、抜かりはあるまい。例の百姓候補生氏の失敗も、原因は多分同一だろう。
何枚かの画像を載せてみたが、枝豆の存在は見つけられないでしょう。茎や葉は見事に成長しており、光合成はキチンと働いているように見受けられる。一体何が原因なんだろう。今年も不作で収穫不能の予感がしている。
ネットで検索してみると、東北地方の枝豆農家でも不作だそうな。原因は夏の猛暑で実が入りきらなかったとか何とか。気候変動のあおりを食らってるというのが、栽培農家の推測だとか。他の栽培物は何とか収穫出来ているので、枝豆だけが特別に気候変動に過敏なのだろうか。