村の秋祭りは10月の第三土日である、つまり来週だ。米の収穫も終わり、豊作の喜びを神に感謝しお礼の意味を込めて宴を設ける・・・・・そんな風習が長年続いているのだろう。舞台は建水分神社、ただ神社が高台のため地車奉納が受けられない。其処で神様が神輿に乗って麓の広場へとお出かけになり、そこで奉納を受けられる。一寸特殊な形態だ。この秋祭りに関してだが、当地には不思議な箴言が存在する。「祭り太鼓は土の中」なる言葉だ。直接的には意味不明かと思われるが、実はソラマメの種蒔き時を教えた言葉である。つまり村の秋祭り時には、ソラマメは土の中にあらねばならない。秋祭り前に種蒔きしとけよ・・・・・との教えなのだ。
先人達の知惠かと思われるが、種蒔きはいついつ・・・・との表現では無く、皆が楽しみの秋祭りに関連づけたのが見事かと思う。忘れにくい表現で、我々もその恩恵に与っている。さて肝心のソラマメだが、畑への直まきと苗作りとの2種類の手法が存在する。子狸は後者で、秋祭り少し前にスタンバイする。今年は未だなので、画像は昨年のだがご覧頂ければ幸いかなと。
この手法の留意点は野鳥対策、とりわけカラス等には要注意だ。権兵衛さんが種蒔きゃカラスがほじくる・・・・・・・と童歌にも歌われるようにカラスの食害は激しい。連中に見つからない工夫が必要なようだ。子狸は画像のようにパレットに隠すような方法論を採用している。黒色と言うこともあり、今まではうまく難を逃れている。どうやらカラスにも発見しづらいようだ。
ソラマメは名前のとおりでマメ科の野菜、連作障害が出やすい植物だ。従って、マメ科の野菜は基本的にマメ科を栽培していない耕地を選択せざるを得ない。これが困難で毎年苦労する。しかも時期的にエンドウの種蒔きと前後しており、場所取りの熾烈な競争が。連作障害を避けるには、マメ科を栽培した耕地は数年間空ける必要性がある。しかしながらそれだけの余裕が無いのが実情、最低限度の手法は連続栽培としないことだ。多少の弊害はやむを得ないだろう。
今年も既に種子は購入した。天候を見て、ポット苗の準備に入る予定だ。昨年同様、黒パレットを活用してカラスを欺こうと思っている。うまくいくかどうかは運次第の面もあるが、まあ大丈夫でしょう。収穫予想は来年の5月頃、長期戦の栽培だ。霜や雪害にも要注意かな。