冬野菜の種蒔きや植え付けもほぼ終わり、ホッと一息した中休みの時期では無かろうか。取り立てて追いまくられる作業も無いはずだ。こうなってくると、立ちのぼるのが白い煙、言わずと知れた野焼きの風景だ。刈り取った雑草類や栽培物の残滓などが、折々に発生するのはご承知のとおり。焼却の必要性が生まれてくるのだ。仲間達も了解のようで、彼方此方から刈払機の爆音が響いてくる。草刈の頻度は激しい、真夏ほどの成長は無くとも、それなりに大きくなっていく。定期的な刈り込みが必定なのはご理解いただけるかと。
刈り取った雑草類は積み上げて、太陽光線で乾燥させていく。栽培物の残滓も同様だ。程よく乾けば焼却の運び、白煙が立ちのぼる事となる。棚田にたなびく白煙は嫌いな物では無い。どちらかというと、農村風景を構成する大事な要素として好ましくすら思っている。街中のように近隣に気兼ねする必要も無い。近くにあるのは師匠のお宅だけ、其処はまあ、お互い様と言うことで。
素材が雑草類や栽培物の残滓なので、火力はそう強くは無い。基礎剤として古竹などを仕込んではいるが、延焼の可能性などほぼ無いだろう。火遊びで一番留意するのが、この延焼だ。飛び火などが発生すると、場合によっては大火とも為りかねない。最大限の注意が必要だ。火災の要素は3個あるとか、いわゆる①火だね、②空気、③燃焼材・・・・とか。逆に考えると、これらのどれかを断ち切れば良いわけだ。②はまあ困難としても。
白煙を立ちのぼらせながら作業を並行するのが仲間達の流儀、上述のように最大限の注意を払いながらも同時並行で効率化を図る。時には座り込んでのんびり眺めることもあるが、余裕は少ないようだ。本日の出動はどうやら大御所のみのようだ。天気予報が雨となっていたから、出動を控えたのだろう。車で片道1時間以上の者も存在する。気軽に一寸其処まで・・・・とはいかないのだろう。白煙をたなびかせるのも、そうそう簡単では無い。恵まれた条件に感謝の一言かな。
秋風そよぐ青空の下、汗をかきながらの作業ももうしばらくでしょう。そのうちに分厚い冬服が必要となるのは必定、そういえば衣替えの時期、スタンバイさせる衣服の交換も必要かと。