「ハヤトウリ」が育ってきたようだ。グリーンカーテンとも言われるように、緑の葉が生い茂り、ツル性ともあって一面の大きな絨毯状の広がりを見せている。高台から覗くと、組み上げられた棚も見えず、無論地上面など皆目見えない。少し出来た隙間からは、大きめな実が顔を出し、どうやら収穫期に入った模様。春4月の植え付けから凡そ7ヶ月、長期戦の栽培だ。かく言うハヤトウリだが、当地では余り見掛けぬ栽培物である。仲間内でも挑戦しているのは、「大御所」と「長老」のお二人のみ。画像は何れもお二人のハヤトウリ畑での撮影である。
ハヤトウリは元々が中央アメリカの原産のようで、産地からも解るように暖かさを好む野菜。寒さには至って弱い。従って栽培を継続させるには、冬越しが必要なんだが、これがかなりやっかいだ。手法論は別として、冬越しが困難という事実だけは把握しておきたい。ハヤトウリの用途だが主な使用法は2種類に大別できるかと、①漬け物用の資材、②野菜としての賞味、だ。先輩方の用途は専ら前者、酒粕につけ込んでの漬け物だ。ご飯とのマッチングがよろしいようで、弁当のお供に必需品の模様。後者の野菜としての利用だが、若い実をサラダや炒め物へが多いようだ。多いようだと伝聞状の表現にしたのは、当地では漬け物以外の活用はほぼ見られ無いからだ。
姿形は画像のとおりだが、大きさは15センチ~20センチ程度もある。結構ボリュームもあるので、漬け物にしても野菜としての賞味でも、そうそう数量はいらない。しかしながら、ハヤトウリは大量に実を付けるのが特徴、1本のツルで数十個も実るような事例もある。前もって、販売か提供かそれとも大量の漬け物か・・・・・・用途を決め込んでないと翻弄されます。ご注意の程を。
覗いた範囲では長老の畑に実が付いているようだ。大御所のは発見できなかった。葉の陰に隠れているのだろう。もう一ヶ月程すれば葉が落ちて発見が容易だが、反面、実は固くなってくる。早めの収穫が望ましいのかなと。
晩秋から初冬に掛けてハヤトウリも終焉期を迎える。次年度も栽培を希望されるのであれば、ハヤトウリの冬越しが必要なのだが、幾つかの方法論があるようだ。興味をおもちであれば、別記事を「ハヤトウリの冬越し」というタイトルでアップしてますので、何らかのご参考にでもなれば幸いです。