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配偶者控除の壁 130万円か150万円か?

2016-11-18 07:42:21 | 日記
表記の題名が、今国会で審議に入っています。
日経新聞は150万円となっていましたが、地方紙はまだ未定との見方があります。

なぜこの金額なのか?
103万円で調整していた人たちがフルタイムで働くと、大体これぐらいの額になるからです。
パートの6割は103万円未満で働いていると言われていましたが、
10月からの社会保険加入で割合は減っています。
今まで社会保険加入のメリットを伝えしていましたが、
実はデメリットもあります。
年収120万円前後の人は、ズバリ手取りが減ります。
時給がそんなに高くない企業で就業の場合、
これぐらいの年収の人が増えているという説があります。
俗に言う損する働き方です。
それは社会保険加入で、保険料が徴収され、
なおかつ控除が段階的に減っていくからです。
また、配偶者の家族手当を103万円未満の会社などは、
これも減ります。
家族手当は、国内企業平均年間22万円とも言われ、
年収120万円の場合、この時点で確実に減っていきます。

ですから、反発を考えて、130万円.150万円案が浮上したのです。

実際200万円ぐらいにならないと、手取りが増えた実感はありません。
しかし、パートで200万円稼ぐのは容易ではない。
それもあり、むしろ時間を減らす主婦層が増えてしまったのです。

政府としては、もっと女性にも働いてほしいという考えが強いのですが、
引かれた厚生年金が将来上乗せされる(しかもそれも段階的に減る)だけで、
むしろ住民税・社会保険を引かれて、手取りが減るという現実は、
消費縮小の現代にはそぐわないという気がします。
※社会保険加入者は、傷病手当・産前産後手当・遺族年金などのメリットがあります


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