おばんです。
秋田県横手市十文字町の宅配弁当、オードブル「紅玉」の『たかはしもとい』です。
店舗は現在、変則的な営業をしております。
詳細は下の方にあるカレンダーをご覧下さい。
今日ははるばる三重県からお客様がいらっしゃいました。
当店で扱っている様々な商品の中で大変人気のある「だしパック」。
一度使ったお客様が「これじゃないと」と言って繰り返し購入される商品です。
その商品はどんなところで作られているのかを知りたくて現地まで足を運んだことも何度かあります。
三重県紀北町海山(みやま)。
正に海と山が美しい漁村で昔ながらの製法で鰹節を作っておられる「浜甚」さんは、カツオや宗田鰹、サバなどの持つ旨味をきっちりと閉じ込めた出汁を作る会社です。
工場の前には素材になっている魚の霊を弔う「供養塔」があり、日々供物を上げているような誠実な姿勢に胸を打たれたこともありますが、何より素材一本に全てをかけて取り組んでいること、そして余計なもの、例えば調味料や保存料の類は一切加えていないことに信頼を寄せて、この商品を店で取り扱うことにしました。
さてその浜甚の社長さんご夫妻と娘さんがお越し下さるということで、是非あちらこちらをご案内するつもりでおりました。
今回の訪問にあたり、行きたいところはありますかと問うたところ、雪がみたいということでしたので、それならいくらでもあるということで、駐車場の融雪を控えておりましたら、娘さんが喜んで雪だるまを作っていました。
▲お店の前に雪だるまをつくる娘さん
その後、横手市内をあちらこちら引き回しながら、当店でお食事を召し上がって頂き、紅店長と暫しの歓談を楽しんで頂きました。
話になったのは、出汁の美味しさは味わえばわかって貰えるけれど、それを日常の自宅のお料理にどう活かすかの提案が必要だということ。
確かに外食や買い求める食べ物は味を強調し過ぎていて、素材の味や出汁の味を感じながらほっとするような食卓が作りにくいのかもしれないと思いました。
私たちのような食に携わる仕事に就くものにとっては大変貴重な時間でした。
▲大変楽しい歓談でした
そしてお別れの時間。
最寄りの十文字駅まで送らせて頂きました。
三重と秋田は思ったよりも遠くないと感じた話などを聞きながら、再会を約しました。
私たちもまた是非三重を訪れたいと願っております。
▲浜甚さんの人気だしパック
▲浜甚さんの工場
▲工場の前にある供養塔
▲工場のすぐそばは美しい入江
▲燃え上がる炎の中での作業
★★★★★