最後のお料理教室

こんばんは。
秋田県横手市十文字町の地産地消デリカテッセン「紅玉」の高橋です。

月に４回程、お料理教室をしています。
期間は一年です。
ホントは３月が最終月だったのですが、あの日地震が起きました。

一人の生徒さんは地震の直後、信号が点かない中家族で来て下さいました。
『今日、教室無いですよね？』
『電気が通っていないから照明とストーブが点かなくて残念ながらできません。』

その方もいらっしゃるのクラスの最終回が本日でした。
とても楽しい方達ばかりで、最後まで笑いが絶えませんでした。

▲調理だけでなくテーブルセッティングも勉強

又いつか、皆さんと一緒に紅玉の厨房でお料理する日を楽しみにしています。
一年間有り難うございました。

▲試食を前に皆で記念撮影

デリカテッセン＆カフェテリア　紅玉
〒019-0509　秋田県横手市十文字町梨木字沖野66－1
TEL 0182-42-5770
E-mail:kougyoku_deli@mail.goo.ne.jp
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イチゴのムースの季節到来！

こんばんは。
秋田県横手市十文字町の地産地消デリカテッセン「紅玉」の「何にも専務」です。

先日、秋田県羽後町のイチゴ生産者「こまち野」さんを伺いました。

当店の春の風物、「羽後産イチゴのムース」がいよいよシーズンイン。
その仕入れに伺ったのです。

▲今の季節の人気商品です

こまち野さんは全長約１００メートルのビニールハウスでイチゴを生産しています。

家族で楽しめるイチゴ刈りも出来るし、美味しいイチゴの販売も行われています。
週末は沢山の家族連れが訪れているとのことです。

▲沢山のイチゴが生っていました


▲イチゴの白い花はとても可愛らしい


▲完熟のイチゴの甘さは格別


▲イチゴ刈りは要予約です


▲看板娘の佐藤さん

イチゴのムースはふんわりと溶けていく食感とイチゴの甘酸っぱさが魅力。
春が旬のカップスィーツを是非お試し下さいませ。


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震災から１ヶ月～３

こんばんは。
秋田県横手市十文字町の地産地消デリカテッセン「紅玉」の「何にも専務」です。

義妹夫婦が宮城県名取市から避難して来たのは震災から約一週間が経った頃。

名取市では手ごねのパン屋「ふつきぱん」で生計を立てていたのですが、この度の震災でライフラインが全てストップしてしまい、落ち着くまでの一時避難。

でもその頃、パンが市中に全く出回っておらず、お客様のパンの要望も非常に高かったので、是非この横手市十文字でもパンを焼いて欲しいとお願いし、当店「デリカテッセン紅玉」を利用しての営業をすることにしました。

▲自家製酵母の手ごねパン


▲焼きたてのパンが店頭に並びました

このパンは当店にとって、人と人との連帯の象徴でした。
何故なら、名取市から小さな車に親子３人で便乗して来た為、手持ちの小麦粉が足りない状態でした。

しかし、地元のナポリピッツァのお店「こじこじ」さんから小麦粉を譲って頂いたことをはじめとし、沢山のお客様から励ましのお言葉や支援の手を差し伸べて頂きました。

この地域の持つ優しさや暖かさは、地震という大変なときにあって大きな心の支えとなりました。


さて、震災から１ヶ月を過ぎました。
しかし、復興どころか行方不明者の捜索も思う様に進んでいないようです。

また、原子力発電所の事故も未だに予断を許さない状況にあって、私達も不安や苛立ち、ときには絶望感を感じてしまうことも多々あります。

しかし、私はこの地震で沢山のことが分かった気がします。
命の重さと尊さ。
家族や地域というものの大切さ。
希望や安心こそが暮らしの根底に不可欠なこと。
そして、この困難にあっても人々の優しさ、勇気、人を助けたいと思う気持ちは信じられると思いました。


デリカテッセン＆カフェテリア　紅玉
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震災から１ヶ月～２

こんばんは。
秋田県横手市十文字町の地産地消デリカテッセン「紅玉」の「何にも専務」です。

社員が持って来たラジオから流れるニュースは、今回の地震や津波が尋常ではない規模の被害をもたらしたことを伝えていました。

街が「壊滅」した、何百人もの遺体が流れ着いている、コンビナートが燃え続けている、原子力発電所が破壊された。
どれもが今まで聞いたこともなければ、体験したこともなかった災害でした。

一方、この秋田は初春を感じさせる良く晴れた日で、ラジオを切ってしまうと「お出かけしたくなる気持ちの良い日」。
そのギャップに目眩しそうになりました。
全く、現実のこととは信じられませんでした。

宮城に住む家内の兄とは連絡がとれましたが、妹と連絡が取れず、岩手や宮城の知人達とも全く連絡が取れません。

心配なまま、そして電気が通じないまま、また一日が過ぎていきました。

電気が通じたのは翌日の夜でした。
早速点けてみたテレビに映し出された映像に大変なショックを受けました。

破壊され、泥と瓦礫が埋め尽くした沿岸の街。
呆然としてしまっている被災者の皆さん。
そして燃え盛るコンビナートと爆発した原発。

そのときに見た映像は多分一生忘れられません。

被災者の人々の為、自分達にも何か出来ることはないだろうか。
中小企業を経営する仲間とともに話し合い、被災地に物資の支援をすることにしたのは、震災から既に５日経過してのこと。

お客様にも支援物資のお願いを呼びかけたところ、たくさんのお客様からご支援を頂戴しました。
更にはその内容をメルマガやツィッターなどで広げてくれた方々が多数おられました。
お客様からの「これを是非活かして下さい、必ず届けて下さい」とのお言葉に胸を熱くなりました。

▲お客様から沢山の物資が届けられました


▲心のこもったメッセージまで…


▲トラックに満載した物資は…


▲宮城県南三陸町へ届けられました

この頃、宮城県名取市で被災した家内の妹と連絡が取れ、無事であることが分かりました。
そして秋田の方に一時的に避難することになりました。


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震災から１ヶ月～１

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秋田県横手市十文字町の地産地消デリカテッセン「紅玉」の「何にも専務」です。

東日本大震災から１ヶ月。
事態が目まぐるしく変わる中で、戸惑い悩みながら、あっという間に過ぎていきました。

３月１１日。
あの日、私は紅玉とお取引のある農家さんと会議をしていました。

▲正にあの日、地震前に行われていた会議

運命の午後２時４５分頃。
皆の携帯電話から突如聞き慣れない呼び出し音が鳴り響きました。
緊急地震速報のエリアメールでした。

それから間もなく、激しい揺れに見舞われ、お店の建物が軋み始めました。
直ぐに厨房に駆け込み、火を消す様に指示しました。

地震はかなり長い時間揺れ続けました。
停電になり、近くの交差点の信号も消えました。

電気が付かなくては営業出来ないということで、日が暮れる前に臨時閉店し帰宅しました。
長い真っ暗な中をロウソクの火を灯し、冷え込む夜を反射式ストーブで暖を取りながら、帰宅出来なくなった大潟村の農家を家にとめることにしました。

カーラジオから流れるのは切迫したニュースでした。
甚大な被害に見舞われたようだということでしたが、はっきりしたことはほとんど分からず、不安な気持ちを抱いたまま翌朝まで眠りました。

翌朝、お店を臨時休業するか開店するかどうか家内と話し合い、結局開店することに決めました。
お客様に少しでも安心してもらえるし、困ったときこそ役に立てるのではないかと思ったからでした。

開店したところ、予想以上に沢山のお客様がご来店下さいました。
お客様の中には「必ず開いていると信じていた！」と言って下さったお客様もおり、本当に嬉しかったし、開店して良かったとも思いました。

▲停電の中、卒業式も延期に

しかし、同時にこの震災の規模が尋常でないこと、そして福島の原子力発電所が大変な状況にあることを認識したのはそのお昼頃でした。
社員の一人が持って来た携帯ラジオからのニュースで報じられたのは次々と起きる危機的状況、そして壊滅的な被害を受けた太平洋岸の地域のことだったのです。


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