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小梅日記

主として幕末紀州藩の学問所塾頭の妻、川合小梅が明治十八年まで綴った日記を紐解く
できれば旅日記も。

ツアー

2018-06-25 | 西国三十三所

四国八十八札所詣りを終えて次は西国三十三札所と張り切ったものの引越等々+加齢で著しく体力気力の低下のおかげでなかなかとりかかれずにいた。
一番の難所は四番施福寺。とにかく遠く山道が半端ではない。しかも車を手放したので公共の交通機関を使わなければならない。コミュニティバスの本数の少なさ。バスツアーもあるが二番三番はお詣りしているし、和歌山にいた頃は何度も行っているので抵抗があって宙ぶらりんになっていた。
ある日、なにも順番通りでなくてもいいにではないかと閃いた。
そこで京都などは気が向いたときにお詣りすることにしてツアーで行ってみようと思い立った。



阪急トラピストのコースに丁度良いのがあった。こんなバスで44名定員で満席!
ガイドさんは男性二名で先達さんは女性。納経帳と線香とローソクを確認して朝の8時に集合場所へ。
繁華街では駐車時間の制限もあるのだろう。慌ただしい出発だった。

今回は五番葛井寺、六番南法華寺(壺阪寺)七番岡寺、八番長谷寺。これに番外法起院を回った。
葛井寺以外はお詣りしたことがあるのだが観光に過ぎなかった。
西国は観音巡礼。とりあえず回った順番に記録していきます。
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西国第九番 興福寺南円堂

2018-01-07 | 西国三十三所

一番から三番までをお詣りした後の一年ぶりの西国詣りです。
昨年は四月に引越という個人的な一大イベントと先年の四国遍路を終えた疲れと達成感と虚脱感から全く気力がなくて巣作りで引きこもっていました。が、今年は地の利もあって日帰り可能なお寺が多いので頑張ってみたいと、新年に当たって願いを新たにしています。
気ままなスケジュールとなるでしょうから順不同です。
そこで今回は初詣を兼ねて奈良へ行ってきました。
息子と娘がそれぞれ子供を連れてやってきましたので鹿さんと遊ばせようという魂胆もありました。こんな気持ちで罰が当たらないといいのですが。

奈良にある三十三札所は南法華寺(壺阪寺)に岡寺、長谷寺に南円堂の四札所。全部何度も行ったお寺なのにその頃は納経という概念が全くなくてもったいないことをしました。
お線香とローソクと写経と納め札に数珠持参でまいりました。納経帳には各種の経文が書かれています。

西国九番 興福寺南円堂 法相宗大本山
ご詠歌 はるのひは南円堂に輝きて 三笠の山に晴るるうすぐも

ご本尊 観世音菩薩(国宝)  開基 藤原内麻呂公(冬嗣)
かって興福寺は春日大社と一体で、南円堂のご本尊は春日社一宮の本仏血として崇拝されていたそうです。
創建時には藤原冬嗣が白銀で作った観音像1000体を地中に埋めて地鎮したそうです。
平安時代の藤原氏の権力のほどが窺えます。


飛鳥時代から平安時代にかけて権勢をふるった藤原氏の氏寺です。
鎌足の妻とされている鏡女王(額田王の姉)が鎌足の病気平癒を願って建立した山階寺が平城遷都の折に現在の地に移されて興福寺と改名されて現在に至ります。
この朱塗りの南円堂は冬嗣が父の鎌足の追善供養のために建てたもので、特徴的なのが屋根の形です。一重本瓦葺きでてっぺんには宝珠を施した八画円堂です。日本最大級とあってさすがの存在感があり、観音様の功徳を慕って昔から今も多くの参拝客で賑わっています。
五重塔や東金堂とも国宝になっています。



興福寺に来ると必ずお顔を見る阿修羅像ですが国宝館は工事中だったので断念しました。

春日大社までは少し遠いので東大寺に向かいました。
シカたちが姿を現しお正月ということで大勢の参拝者や旅行者で賑やかなこと。
以前に来た時は無料だった東大寺も迂回して拝観料を払うシステムになっていてちょっとショックでした。














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西国第三番 風猛山 粉河寺(こかわでら)

2017-06-10 | 西国三十三所
西国第三番 風猛山 粉河寺(こかわでら)
ご詠歌 父母の恵みも深き粉河寺 ほとけの誓ひたのもしの身や


三度目の参拝になるが初めてじっくりと歩いた。何しろ広い。神仏関係のあれこれが全て揃っている。
境内の上横に抜け道があるので桃山町に行くときはいつも通過していてすみません。
無料駐車場もある。

宝永4年(1706年)に建立された大門は三間楼門で総欅造りである。仏師春日作の仁王像が迎えてくれる。その規模は和歌山県では高野山、根来寺に次ぐ大きさで重要文化財に指定されている。
大門をくぐって右折すると本坊や太子堂、池や庭園、中門がある。


中門を左折すると地蔵堂、六角堂、薬師堂、鐘楼などがあって大きな本堂に達する。
本堂は背後に行者堂や産土神社、千手堂などを従えている。
芭蕉と牧水の歌碑があった。
桃山時代に作られた枯山水の庭園は独特な世界を醸し出している。



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夕方になると突然のよう日が陰った。参詣の人もまばら。
息子達には心に残る初詣となったのかな。
御朱印をいただき車に乗った。



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西国第二番 紀三井山 金剛宝寺(こんごうほうじ)

2017-06-07 | 西国三十三所

西国第二番 紀三井山 金剛宝寺(こんごうほうじ)
ご詠歌 ふるさとをはるばるここに紀三井寺 花の都も近くなるらん

救世観音宗の総本山。開基は770年。為光上人による。
いつも「紀三井寺(きいいでら)」と言い慣れているので金剛宝寺が寺名だと初めて知った。
前回は桜満開で全山がピンクだったが、今回は冬景色。松の内だからやはり賑わっていた。石段も急でやたらに長い。山の上に鎮座しているお寺なのだ。




楼門から一直線に伸びる急な石段は231段ある。が、男女の厄年で区切って踊り場が設けられている。これは最後まで自分の足でゆっくりと最後まで辿りついてくださいということらしい。
寺名につながる三つの名水の湧き出る井戸があることでも知られている。
清浄水、吉祥水、楊柳水の三つだ。古来名泉中の名水として、茶の湯、お華の水、墨の水に又酒、味噌、醤油等の醸造家はひそかにこの霊水を汲みて仕込みに混じ、観音様のご冥護を祈念して来たと伝えられる。
また、桜の名所であり境内には約500本の桜の木が植えられている。京阪神では早咲き桜の名所として有名で、開花宣言の目安となる和歌山地方気象台指定の標本木(ソメイヨシノ)が本堂前にある。「日本さくら名所百選」に選ばれているほど。
本堂、六角堂、鐘楼とたくさんの建造物がある中でも多宝塔は遠くからも目立つ美しさだ。



偶然にテレビ和歌山で前田副住職の話を聞いた。
南海沖地震の折にはこの紀三井寺は避難所になれる。しかし、あの231段の石段を高齢者が登るのは無理。エレベーターや回遊路を作りたいとの趣旨だった。
遍路、いや遍路に限らず神社仏閣には長い石段が多い。ツアー遍路でもそのためにバスの中で待っている人がいた。短い石段なら横にスロープを作れれば車椅子で行けるが、急な長い石段では対応しきれない。
外国からの観光客がふえている昨今、観光立国を目指すのであれば早急に対応すべき問題だと思う。
雛流しで知られる加太の淡島神社では去年行った時にはスロープがつけられていてほっとしたものだ。
ましてや、避難場所にするのであれば弱者にも手をさしのべて欲しい。
紀三井寺にエレベーターが設置されたらお詣りする人がぐっとふえるだろうな。



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西国三十三所巡拝 一番 青岸渡寺

2017-03-19 | 西国三十三所

昨年(平成28年)二年がかりで四国八十八札所の巡拝をなんとか終え、その勢いで?本年の初詣には青岸渡寺へ行きました。西国33札所の1番目です。
これを機にこちらも納経帳を埋めていこうと思います。
西国は日帰りで行けそうなので四国巡拝のように必死にならずにゆったりとお詣りできそうです。行けるときに行くとします。
四国88札所は弘法大師の足跡を巡るものでありました(と思ってる)が、西国札所は観音霊場巡りです。


平成29年1月2日
かなり遠かった。大体は勝浦温泉あたりに宿泊して熊野三山をコースに入れて行くらしい。新しい道路が開通したおかげで和歌山から日帰りが可能になった。
お正月なので渋滞を懸念して朝の5時半に自宅を出た。海沿いにや山間をひた走り9時に到着。途中ですさも道の駅や串本を通った。


那智の滝や海が遠くに見え、同じ敷地に熊野三山の一つの熊野那智大社がある。
西国第一番 那智山 青岸渡寺(せいがんとじ)
ご詠歌 補陀洛や岸打つ波は三熊野の 那智のお山にひびく滝津瀬

推古天皇の時代に裸形上人が那智の滝で行をしていた時に観音菩薩を感得して庵を結び推古天皇の勅願寺として那智霊場信仰の中心となった。
平安時代には花山法皇が一千日の瀧籠り修行をされ、西国三十三所観音巡礼の第一番札所として定めたとされている。





本堂の後方には那智の瀧と美しい朱色の三重の塔があって見とれてしまう。 この塔は何度か災害に遭ったが、現在の三重塔は、昭和47年に400年ぶりに再建されたもの。本堂から瀧まではかなり遠い。大門までの石段もかなりきつかった。お隣の那智大社は朱塗りの美しい拝殿で熊野詣でに行きたくなる。






御朱印をいただき下山。
お茶屋さんでおうすとおたきもちを食べた。三度は来たけれど初めてだ。那智の滝をイメージして作られたという当地の名物らしい。
お正月のせいもあって多くの人の参詣で賑わっていた。
帰途は渋滞に巻き込まれてしまい往きの倍ほど時間がかかった。









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