小梅日記

主として幕末紀州藩の学問所塾頭の妻、川合小梅が明治十八年まで綴った日記を紐解く
できれば旅日記も。

九月五日

2010-05-28 | 嘉永二年
九月五日 

快晴となった。
直七が京に帰ると立ち寄った。酒を一杯だしご飯も食べさせて昼頃帰えした。
左氏会(会合の名前?)があり山本や田中らがくる。
田中が菓子の餅を十五ほど持ってきた。珍しいことと思う。
夜になって松下のご隠居とおしんどのが来られた。酒や寿司を出す。
八百輔が後から酒券一枚とお餅を十五持って迎えに来た。
良蔵が「上九」へ寿司を取りに行った。
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九月四日

2010-05-25 | 嘉永二年
九月四日 

少し曇っていたが徐々に晴れていった。
二時過ぎた頃に久野が虎と乳母を連れて遊びに来た。後から善一も来た。
裏庭の柿や栗を取って遊んだ。芳右衛門も来る。おきさを呼びにやった。
夕方になって小雨がパラつき始めたので皆を権七に送らせた。
寿司を取って持たせてやる。
芳右衛門は後に残ってしばらく話してから帰った。
良蔵がおおいに手伝った。酒井省安が練り役を寄越した。
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九月三日

2010-05-25 | 嘉永二年
九月三日 

大いに快晴。良蔵は岩橋に米つきに行く。
仁達、利右衛門、岩一郎が竹森へ行く。
主人は藤四郎(修の弟で千太郎、万次郎の父)と同道して梅本(平七宅。修の伯父で浅之助の父)へ招状の慶びに行く。
夜、仁達は小原へ。良蔵は後漢書の書取に学校へ行った。
玉江の姉のお香が来る。妹の文江が二十五日の朝に病死した為お城から下がるとのこと。
玉江がこのことでいろいろお世話になり慈悲もかけてもらったことでお礼に来たのである。
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九月二日

2010-05-09 | 嘉永二年
九月二日 

昼頃から主人は方々へ出かけて四時頃に帰ってきた。
浅之助がくる。どじょう汁を炊いて酒を出す。
梅本の浅橘に明日来るようにとの招状が届いたと千太郎(修の弟の長男)が知らせに来た。
浅之助はすぐに知らせに行く。
夕方、良蔵が田中の返事を持って帰ってくる。面と籠手を借りてきた。
雲母貢紙七枚が山本から送られてそれも良蔵が持ち帰った。


「追記」雲母貢紙
絵を描く和紙。今でいう画用紙。
小梅は若い頃から絵を習っていた。

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九月朔日

2010-05-06 | 嘉永二年
九月朔日(一日)

天気良し。良蔵は米つき。
肴を買いに行き昼頃から泊まっている清吉らとまた酒を呑む。
風呂をたく。主人は八幡に参詣。清吉は四時過ぎに帰る。
藤白の田中からすし桶を取りに来る。
権七を伊勢参りに出し、おおいに忙しかった。
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