
早朝から権七がきて伊勢屋への買い物のことにかれこれと世話を焼く。
夜前にお金がきたけれど客だったので帰り、また今日は庄兵へとお金がきた。
染嶋着物を持参也。(お金は戸田家の女中)
富永へ酒二升を旧冬結構の祝いに送る。同五で三升を権七に取りに行かせた。
肥取りの武八が干し大根を持ってきた。肥が欲しいとのこと。
田中へも風呂敷の間違いで権七をやる。
何かかれこれ煩雑なことよ。
主人は楠本屋へ行きビードロの徳利を持ち帰った。
黒江が来たので塩鯛一つ遣わした。
田中久右衛門殿から使いがお年玉のシャケの切り身と浅草海苔十枚を持ってきた。
そして下女が出候間、こちらへ置いて使ってみてはいかがとのこと。
主人が留守なので返事はあとからしますと言って帰らせた。