七月晦日(三十日)
朝、伊藤から使いが来る。泰蔵の具合がかなり悪いという知らせで直ちに向かった。
帰る頃、とよとこいくが来て昼食を食べさせた。
庄右衛門も茄子や唐辛子を持参してきた。何もないままで酒を出す。直ぐに帰った。
今日は主人も休み。二時頃に起き出してまた伊藤へ行く。
女たちは帷子洗いが忙しい。
先日亡くなった市川斉親の忌明けとのことで礼に来る。
明日から稽古ありとのこと。
深津弥一郎が来て五美箪笥を返す。
夜、母君は直覚へ足袋を取りに行く。
井口の葬礼は賑やかだった。その時とよが泊まらせてくれというので連れて行く。
主人は少々暑気あたりで薬を飲んだ。
松江で発した大きな鉄砲の音が三回聞こえた。
ただいまのところ、作り方大いに良くて、近年にない豊作。諸々の作物は見事な出来だとのこと。
当たり年で雷も雲の上にあって鳴らず。時々、遠くで聞こえるばかり。これだけでもいいが病人は多い。
※※※※※
嘉永四年の日記はここまでしか残っていません。
嘉永五年の日記も紛失。
次はいよいよペリー来航の嘉永六年になります。
※※※※※
朝、伊藤から使いが来る。泰蔵の具合がかなり悪いという知らせで直ちに向かった。
帰る頃、とよとこいくが来て昼食を食べさせた。
庄右衛門も茄子や唐辛子を持参してきた。何もないままで酒を出す。直ぐに帰った。
今日は主人も休み。二時頃に起き出してまた伊藤へ行く。
女たちは帷子洗いが忙しい。
先日亡くなった市川斉親の忌明けとのことで礼に来る。
明日から稽古ありとのこと。
深津弥一郎が来て五美箪笥を返す。
夜、母君は直覚へ足袋を取りに行く。
井口の葬礼は賑やかだった。その時とよが泊まらせてくれというので連れて行く。
主人は少々暑気あたりで薬を飲んだ。
松江で発した大きな鉄砲の音が三回聞こえた。
ただいまのところ、作り方大いに良くて、近年にない豊作。諸々の作物は見事な出来だとのこと。
当たり年で雷も雲の上にあって鳴らず。時々、遠くで聞こえるばかり。これだけでもいいが病人は多い。
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嘉永四年の日記はここまでしか残っていません。
嘉永五年の日記も紛失。
次はいよいよペリー来航の嘉永六年になります。
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