五月十四日
山中よりかき判を取りに来る。
木村清吉から手紙。
五月十五日
曇りがちなり。
昼前に山本謙二郎が見回りに来た。羊羹二本持参。
安兵衛が来る。
古帷子を下取りに出し、代わりの一反を買う。代金は四十三匁五分。
しかし下取りがあるので二十二匁五分の足しだ。絹の羽織が染め上がってきたので紋書きにやった。
二時過ぎに善之助主が見回りがてらきた。富永と山本ばかり居る。
栗山へ本を取りに雄介が両度まで行く。
差し支えがあるとかで不出来。
雨が降り出す。
一盃だし、夜は合作で、家内みな出て遊んだ。
下駄、傘で帰った。
内田から米三斗を持たせてきた。傘を貸す。
遠くで雷鳴がした。