小梅日記

主として幕末紀州藩の学問所塾頭の妻、川合小梅が明治十八年まで綴った日記を紐解く
できれば旅日記も。

五月十四日、十五日

2019-08-30 | 嘉永六年 癸丑日記

五月十四日 

山中よりかき判を取りに来る。
木村清吉から手紙。



五月十五日 

曇りがちなり。
昼前に山本謙二郎が見回りに来た。羊羹二本持参。
安兵衛が来る。
古帷子を下取りに出し、代わりの一反を買う。代金は四十三匁五分。
しかし下取りがあるので二十二匁五分の足しだ。絹の羽織が染め上がってきたので紋書きにやった。
二時過ぎに善之助主が見回りがてらきた。富永と山本ばかり居る。
栗山へ本を取りに雄介が両度まで行く。
差し支えがあるとかで不出来。
雨が降り出す。
一盃だし、夜は合作で、家内みな出て遊んだ。
下駄、傘で帰った。
内田から米三斗を持たせてきた。傘を貸す。
遠くで雷鳴がした。





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五月十二日、十三日

2019-08-11 | 嘉永六年 癸丑日記

五月十二日 

山中の家来の晴吉がつき判のことでくる。



五月十三日 

昼過ぎに山中家の家来に判を取りに寄越した。即渡す。
今日は学校でせきてんがあるがこちらは忌中なので出席せず。
しかし、うちで一盃食べた。
混ぜ寿司を作り出口に送った。隠居はものもらい(目)さそうだ。
遠いので久野を見舞いに遣わす。
薩摩寒天を作り菓子も持たせた。夕方に帰った。
小重に詰め替えた金山寺味噌にアジサイの花を添えて持ち帰った。
木村晴吉からまた手紙が来る。
今ひとつ外に咲いてるゑびねをくれという。







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