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小梅日記

主として幕末紀州藩の学問所塾頭の妻、川合小梅が明治十八年まで綴った日記を紐解く
できれば旅日記も。

十二月十九日、二十日、二十一日

2015-12-12 | 嘉永二年
「十二月二十一日」
 
今日はとても温暖な一日だった。
主人は山本やそのほか方々へ行った。
昼前に文斉の家から使いが来て鳥二羽、弐朱壱匁が届けられた。
夕方には田中から使いが後藤みそを一つぼ、塩魚五をくれた。
丸山の弟子が百疋、桃井からは酒券二枚持ってきた。
夕方、浅之助がきた。

「十二月二十日」

主人は今日も朝から出かける筈だったが、また、雪が降るので遅くなって2時過ぎにやんだので出かけた。
時々雪が降ったり日が射したりする。
権七は外山へ行く。
良蔵が米を搗き糠を拵えたので沢庵を漬けた。
昨日、正住寺から納豆をもらった。

「十二月十九日

雪が降った。大通りもひどく冷えた。
夜分に文斉が豆腐を買いに行ったら凍らせてしまった。
良蔵は山本へ米を搗きに行って、合作制作した作品を持ち帰った。
酒一升をあり合わせの切手で取る。
主人は外出の支度をしていたが雪なのでとりやめた。


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「十二月十八日」

2015-11-18 | 嘉永二年


終日、じめじめしていた。
何事もなし。
夜、浅之助がきたてあり合わせで酒を出す。
主人は山中殿(山中作右衛門 家老)宅へ行き、
金五百疋を賜って持ち帰る。

山源が仕上がった袴を持ってきた。
三十九匁だったので、昨日支払った二十七匁を差し引いて十二匁を渡す。


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「十二月十七日」

2015-11-18 | 嘉永二年


大いに晴れて温かい。遠藤一郎から使いが来た。
このほど三人合作(絵画)を認めていただいたお礼として小豆二、かつおぶし三、酒券三を贈られた。
味噌をついた。
山源(山形屋源右衛門)が袴地を持ってきたので二十七匁渡した。
権七に袴を取りにやってこれは十匁なり。
野際から跡目のことで手紙が来た。他にもあちこちにまだ襲名する名前は聞いていない。
主人は夕方から岩橋と野際へ悦に行き十二時頃帰宅。(この悦は初七日あけの挨拶?)
五人扶持となったそうだ。
四時頃、鈴木芳右衛門が来て酒を出す。夕方に帰った。


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「十二月十六日」

2015-11-17 | 嘉永二年


二時過ぎからたいやで岩橋楠松どのの初七日の法要が行われた。
六時過ぎに帰り、同僚と申し合わせてまた伊藤に行く。
北田から祝儀金二朱とアジ5匹。このアジは少し古そうなので直ぐに煮た。
夕方に正五郎が金二朱と炭二俵を祝儀に持参。福禄寿の画を一枚渡した。
寝かせた麹を売りに来たのでその者から大豆を買うことにした。六升で六匁一分八厘だった。
今日、権七はおらず。
桶屋の栄助が来たので四斗入りの半切りを誂えたら代金は十一匁だった。


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十二月十五日

2015-11-12 | 嘉永二年
  
今日も暖かいけれど昨日よりは少し寒い。しかし、夜になるとかなり温かくなった。
今日は「左氏の会」があるので一杯出す用意をする。
昼前に田沼から酒三升、魚7をおくってきた。
会には富永、栗山、札川、田中、田沼等が来た。四時頃から酒を出す。
夜は鈴木五郎兵へ宮本の若旦那を連れて行った。

家事の合間に詩を作り絵を描く。母君は仏参。

野際葵真(葵徹の娘婿)が野際葵徹(小梅の絵の師匠)の忌明けの礼に来てすぐに帰られた。
城の口から集金に来たので払う。
金二歩を学校に納め、江川甚蔵に目貫(刀の柄を刀身に定着させるための目釘)代金を渡した。
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