肺腺がん手術の前日に
執刀医から聞かされた事実にショックを受けました。
左肺の下葉を切除すると聞いていたのが
肺の上葉を切除しますと言われ”えっ”聞いていたことと違う
頭が真っ白!
検査した結果上葉の部分に病巣があることが解りました。
執刀医の先生が解りやすく私の肺の状態を3Dにして
見せて下さいました。
確かにとても微妙な位置に病巣があることが解りました。
しかしここまで来て後には引き返せないと
先生を信じてお任せするしかない!
ぼーっとしている私に代わって家族が
「よろしくお願いします」と その横で固まっている私でした。
「大丈夫ですか?」と心配して下さる先生の声。
うわの空ってこんな状態なんですね!
(手術前日の食堂からの景色)
今居る場所が世間と切り離されていると感じた景色でした。
今見てもその時の事が思い出され切なくなります。
医療事故がテレビニュースや新聞で報道され、
右と左を間違って切除したとか!
病気でないのに臓器を摘出!
笑えない事実が現実に起きていて驚きます。
時間が経ち冷静に考えてみたら
感謝しなくてはいけない事だったんだと気が付きました。
私の肩のひだり は間違いを無くすための印。
入院してから検査入院でした検査をあれも、これも又するの
疑問があったからこそ検査だったんですね!
それなのに看護師さんに不満を言っていた私。
(窓口が看護師さんだったので)
罰当たりな自分に今更ながら呆れるばかり
手術前には病巣は11ミリぐらいと言われてましたが実際は29ミリ。
医学が発達していて沢山のデーターを取っていても
手術して臓器を摘出してみないと解らないものなんですね
術後3か月が過ぎてやっと
その時の状況を冷静に受け止めことが出来て
今は感謝するばかりです。
私の主治医は女医さんでした。
とてもきびきびした先生で疑問には解りやすく答えて下さり
これから暫くはお世話になる頼もしい先生に巡り会えたことも
有難い事と感謝しています。