6月15日 (金曜日) 雨 気温低し
岩手日報のコラムに「ジュンサイ」のことが
あの、つるんとした食感を、酢の物と吸い物で久しぶりに楽しんだ。
ジュンサイは今が旬。
出回っているのは、日本一の産地である秋田県三種(みたね)町産。
6月、町の沼は収穫の最盛期を迎えた。
▼スイレンに似た水草。
「万葉集」に登場するほど食用の歴史は古い。
昔は湖沼で普通に自生していたが、生息地の減少や水質の悪化で激減。
岩手ではレッドデータブックで「存続基盤が脆弱な種」に指定された。
▼それにしても何とも不思議な食材だ。
新芽を覆う透明なゼリー状の物質。
その成分はオクラ、ナメコ、ヤマイモなどの
「ぬるぬる・ねばねば」と共通する物質だとか。
人体にも多くの効用があることで知られる。
▼独特な感触ゆえだろう。
「関西ではじゅんさいが料理ばかりでなく
形容詞にも使われているのをご存じだろうか」。
京都生まれの直木賞作家松井今朝子さんが、
エッセー「今ごはん、昔ごはん」で紹介している。
▼「のらりくらりして態度をはっきりさせない人」
「調子のいいことばかり言って、肝腎のところでするりと責任を回避するような人」。
そんな人に「あんた、じゅんさいな人やなあ」と、皮肉を言うのだという。
▼実は、ひょうひょうとして要領がよいニュアンスもあるらしい。
ジュンサイの「ぬるぬる」は外敵から身を守る働きがある。
面倒な社会を上手に生きる人に似ている。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
メモ)
秋田県北部の三種町(みたね)森岳地区には天然のじゅんさい沼があり、
古くから「じゅんさい」の産地として知られてきました。
世界自然遺産「白神山地」からそそぐ清らかな水が育てた、
じゅんさい。ぷるんとしたゼラチン状の膜につつまれた、水草の一種です。
じゅんさいの歴史は古く、万葉集に別名「ぬなわ」と詠まれ夏の季語としても使われてきた、
多年草の水生植物です。独特のぬめりとつるりとしたのどごしは、
初夏の味覚として親しまれています。
★ 時折り、料亭で食すが・・変わった食感だ。
岩手日報のコラムに「ジュンサイ」のことが
あの、つるんとした食感を、酢の物と吸い物で久しぶりに楽しんだ。
ジュンサイは今が旬。
出回っているのは、日本一の産地である秋田県三種(みたね)町産。
6月、町の沼は収穫の最盛期を迎えた。
▼スイレンに似た水草。
「万葉集」に登場するほど食用の歴史は古い。
昔は湖沼で普通に自生していたが、生息地の減少や水質の悪化で激減。
岩手ではレッドデータブックで「存続基盤が脆弱な種」に指定された。
▼それにしても何とも不思議な食材だ。
新芽を覆う透明なゼリー状の物質。
その成分はオクラ、ナメコ、ヤマイモなどの
「ぬるぬる・ねばねば」と共通する物質だとか。
人体にも多くの効用があることで知られる。
▼独特な感触ゆえだろう。
「関西ではじゅんさいが料理ばかりでなく
形容詞にも使われているのをご存じだろうか」。
京都生まれの直木賞作家松井今朝子さんが、
エッセー「今ごはん、昔ごはん」で紹介している。
▼「のらりくらりして態度をはっきりさせない人」
「調子のいいことばかり言って、肝腎のところでするりと責任を回避するような人」。
そんな人に「あんた、じゅんさいな人やなあ」と、皮肉を言うのだという。
▼実は、ひょうひょうとして要領がよいニュアンスもあるらしい。
ジュンサイの「ぬるぬる」は外敵から身を守る働きがある。
面倒な社会を上手に生きる人に似ている。
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メモ)
秋田県北部の三種町(みたね)森岳地区には天然のじゅんさい沼があり、
古くから「じゅんさい」の産地として知られてきました。
世界自然遺産「白神山地」からそそぐ清らかな水が育てた、
じゅんさい。ぷるんとしたゼラチン状の膜につつまれた、水草の一種です。
じゅんさいの歴史は古く、万葉集に別名「ぬなわ」と詠まれ夏の季語としても使われてきた、
多年草の水生植物です。独特のぬめりとつるりとしたのどごしは、
初夏の味覚として親しまれています。
★ 時折り、料亭で食すが・・変わった食感だ。