日向ぼっこ残日録

移り気そのままの「残日録」

食の安全誰が守る

2006年04月08日 21時22分59秒 | 残日録
BSE(牛海綿状脳症)問題や米国産牛肉の安全性を評価してきた内閣府の諮問機関、食品安全委員会プリオン専門調査会(12人)のメンバーの半数6人が先月末、辞任しました。「残れば学者として信用を失う」「科学的思考さえ許されない」。辞めた委員は安全性に慎重な姿勢だったが、その言葉からは、学者としての危機感と同時に、政府に利用される諮問機関のあり方に対する批判も浮かび上がります。
こんな諮問委員会は願い下げです。「始めに結論ありき」の諮問では、学者の良心が疑われます。辞任の6人の先生には、敬意を申し上げます。当たり前のことでしょう。日本では報道されませんが、EU(ヨーロッパ連合)の食の安全委員は、絶大な権限を与えられて、世界各国を5000人以上が廻っています。日本でも、イカの加工場(内臓を取り除くだけ)に、カラスが舞い降りているのを見て、長期間輸入をストップしました。あらゆる食品(酒や醤油など需要の少ないものまで)にEUの目が光っています。メーカーは、承認のマークを付けていますが、大々的に宣伝していません。CEマーク(写真)は世界一の基準で安全を監視しています。あなたもスーパーでの買い物の時に「CEマーク」を見つけてください。メーカーも日本政府(農水省)の承認マークが優先されるので、遠慮している(逆らいたくない)のでしょう。
アメリカは、自国民の食の安全よりも、巨大な産業と化した「食肉業者」しか見ていないようです。大統領の選挙TVコマーシャルのスポンサーも担っています。一部加工業者が、日本への輸出用として、全頭検査をすると申請していますが、認められないでしょう。
かくして、もし、「アメリカでBSEがすでに多く発生していた」となったら、誰が責任を担うのでしょうか?

某高校の学年同窓会に出席しました。一見「ハイ」で行動できたようですが、やはり、六甲山の縦走はつかれます。有馬温泉まで降りて「金の湯」に入りましたが、疲れはとれたのでしょうか?湯上り後の散策が2時間近くありましたので、湯冷めもあったのでしょうか?善福寺の糸さくら(しざれ桜)は、樹齢250年を誇り満開でございました。顛末(写真)は、近日、プライバシーが守れる範囲で(顔の見えるか見えないかという程度の大きさ)更新します。