黒部信一のブログ

病気の話、ワクチンの話、病気の予防の話など。ワクチンに批判的な立場です。現代医療にも批判的で、他の医師と違った見解です。

子どもを親の言うなりにさせないで

2017-10-01 10:42:32 | 予防接種、育児法
   子どもを親の言うなりにさせないで

 子どもは親の所有物ではありません。社会の子どもです。
 人は、社会的存在です。私の人間の定義は、「人はこころと身体をもつ社会的存在」と考えます。そしてその人間がかかる病気は、人間がその環境に適応できないためになると考えます。これが、私が提唱する「病原環境論」または「適応説」です。

 社会的存在ですから、社会が決めます。子どもを育てるのも社会です。

 東京新聞を読んでいると、面白いことが書かれています。マラソンの選手たちを養成した小出さんは、子どもの時にガキ大将で、西瓜泥棒をして、一つとって逃げたのです。それで足が速くなったと言うのです。ノーベル賞を受賞したある人(名前を失念)は、宿題を一度もしたことがなかったと言います。廊下にたたされていれば済んだのです。
 今の子どもたちは、大人たちに監視され、強制され、何も悪さができないのです。私は、父に感謝しています。それは私が悪さをしても、私を叱ったことがなく、それで知らなかったのですが、私のしたことをさきざきで謝ってくれていたのです。その結果私はのひのびと育ち、今の私があるのです。

 子どもたちをもっと自由に、のびのびとさせて下さい。まわりから怒られたり、苦情を言われたら、親のあなたが頭を下げて謝って下さい。それで気にすることはありません。謝ることは、頭の運動だと思っていつでもすればよいのです。可愛い子どもの為ですから。
 その時に、子どもを叱らないで下さい。子どもには子どもの論理があります。子どもたちは、しっかり大人たちを見ています。

 子どもは親に叱られると、悪いことをしたと思い、自分を責めます。叱れば叱るほど、子どもは小さくなります。引きこもりや、発達障害は私は、親が子どもの人権を認めないから生じたことではないかと思っています。
 フランスでは、3歳になったら子ども部屋を与えます。お金がなければ政府が貸すかくれるかします。今は難民問題で経済的にこまっているのでどうなったかは判りませんが。
 アメリカでは、友達の親から子どもの誕生会のお誘いが来たら、親が子どもに行くかどうか聞いてから返事をするそうです。すべてこども中心です。子どもも一人の人間として、認められています。

 子どもも一人の人間です。確かに未熟かも知れません。しかし、大切なことは一人の人間として扱うことです。できるだけ、大人にしていくことです。今は、大人同士でも大切なことは、あいさつやお礼の言葉です。英語社会では、「サンキュウ」と言葉の終わりに言います。
日本語ではそれがありません。子どもに「〇〇をしなさい」と言って、それをしてくれたら「ありがとう」とか「いい子ね」とか言いましょう。
 今の若い人に、何がしたいか聞いても、したいことがない人が多いのです。
 いつも周りの目を意識して育っているのではないでしょうか。もっと自由にのびのびさせてあげて下さい。


   
 

 

日本はどこへ行く

2017-10-01 09:54:42 | 日記・エッセイ・コラム
          日本はどこへ行くのでしょうか。

 今の政治の世界を見ると、どうなるのか判りません。でも、それは有権者たちが選択するのですから、日本の流れを作ります。
 世界の流れを見ても、北欧を除くと、大きくいろいろな変化があります。それは、歴史の流れを作っているのです。そして、私たちが選択しているのです。
 グローバル化した現在世界は、いろいろな人たちが混合して存在しています。まだまだ、部族社会(日本では戦国時代)が残っている国、宗教が政治を握っている国、折角自治政府を作ったのにすぐ利権におぼれて腐敗している国、様々です。
 日本の誇れることは、世界で一番腐敗が少ない国ということです。
 江戸時代に日本に来た外国人たちは、日本の役人たちが賄賂を受け取らないことに驚いたのです。当時も今も、日本では融通の利かない国です。わいろはなかなか通用しません。でも、一部には通用しますが。
 日本だけです。「武士は食わねど高楊枝」などということが通る国は、ありません。
 英語で、こころ豊かという言葉がないのです。それは仏教の精神がいきわたっているのでしょうか。ブッダは、こころの安寧を求めて出家し、そして悟りを得たのです。小国といえども王族を捨てたのです。
 私は、今の日本は、岐路に立っていると思います。
 子育ての面から見ていると、そう感じます。皆さん、選挙には行って選択してください。それが明日の日本を決めます。どこを選ぶかは、あなたの考えですが、それがあなたたちの明日を規制します。

 何か、今、大きく政治の流れが変化しそうな気がします。
 私は、まず原発ゼロで行きたいと思います。安保法制にこだわることはありません。こだわるなら、身をとしても阻止すべきだったのです。
それができなかったなら、自衛隊と言う軍隊を持ち、核兵器をいつでも保有できる技術も組織も持ち、アメリカと連帯している現状を、単純に憲法を守れと言っても、絵空ごとではないでしょうか。
  
 赤ちゃんが泣くことを、小児科医が取り上げないのはおかしいです。どうして、それを赤ちゃんの検診でみつけて教えてあげないのでしょうか。子どもへの虐待が乳幼児に集中しているのは、小児科医が悪いのです。赤ちゃんが泣くのを、泣き止ませる方法を教えることの大切さを感じていないようです。
 私の外来は、子どもたちが泣かない外来でした。国立病院時代でも、吹上診療所時代でもそうでした。外来で待っている子が泣かないのが当たり前と思っていました。昔、国立埼玉病院で一人医員で診療をさせられていた時に、パートで来てくれた医師が、待合室にいる子どもたちが泣かないのに驚かれた記憶があります。

 今、若い親たちは、赤ちゃんが泣くのを止められず、虐待に走ることも多いようです。赤ちゃんは泣くのが仕事と言った時代は終わったようです。それは、周囲の家からの苦情があります。子どもたちの話し声がうるさいとか、赤ちゃんが泣くとうるさいとか、そういう時代になってしまいました。

 なんとか今の時代を変えて新しい日本にしたいのですが、どうするか判りません。唯一言えることは、文化の最先端を行く北欧社会を見習うと良いのかも知れません。

 何か、今日本の政治が変わりそうですし、変えたいと思います。それは、一人ひとりが選択して決まることでしょう。
 皆さん、選挙権だけは行使して下さい。それによって明日のあなたの生活が決まります。