新型コロナ感染症の日本の奇跡 Ⅱ
新型コロナ(COVID-19)の感染率と死亡率が日本を始め東アジア諸国で世界レベルより一桁低い実態が騒がれています。特に日本は中国や英仏みたいな厳格な都市封鎖も営業停止もせず、国民にお願いするという中途半端な緊急事態宣言で済ませています。それでも8割おじさんと呼ばれた西浦京大教授(当時北大教授)が「都市封鎖しなければ、感染者85万人、死者42万人出てしまう」と言ったのに、世界11位の1.2億人の人口で、7月末で90万人の感染者と1.5万人の死者で済んでいます。この日本の奇跡とか、コロナ対策のジャパン・モデルなどと言われたものの実態は、日本が世界の中で絶対的貧困層が少ないからです。
新型コロナ(COVID-19)パンデミックは、第一次世界大戦とロシア革命に続いて起きたスペイン風邪のパンデミックの時と世界が同じ状況になった為に起きたのです。
それは社会経済的格差が世界中に広がり、貧困にあえぐ人々が世界の人口の半数を占めています。世界では77億人の人口の1割の8億人が、一日200円以下で暮らす絶対的貧困層であり、半数が相対的貧困です。
貧困は健康を損ない、病気を生みます。日本、韓国、マレーシアは1960~70年代の「成長の奇跡」と言われる急成長を遂げ、人口のほぼ大部分が富裕層と中間層になり、絶対的貧困層が少なく、それで新型コロナウイルスの感染者や重症者、死者が少ないのです。
ハーヴェイによれば、新自由主義化の程度の少ない国々、中国、韓国、台湾、シンガポールがこれまでのところ、イタリアよりも良好な形で世界的な大流行を切り抜けたことである。(世界、2020.6.)
昨年1年間のコロナ死者は3466名で、そのうち約3000人は高齢者のうちサルコペニアやフレイルの人たちで、残りがそれ以外の人たちと言われています。
ハーバード大公衆衛生学の吉川由紀らの2021年2月の政府データからの研究でも、「日本の47都道府県のデータを解析した結果、世帯収入が少ないなど社会経済的水準が低い地域で、新型コナイルスの感染および死亡リスクが高かった」という。これは米国やヨーロッパで観察されたのと同様のパターンでした。それが日本のファクターXだったのです。日本では所得が年間200万円以下の人が1100万人、生活保護者が200万人です。それで当初は死者が少なく、時間と共に高齢者の要介護者とコロナ禍によって失業した非正規労働者と零細自営業者やアルバイト生活の学生たちを直撃しています。
「富と感染リスクの逆進性」(寺島実郎、「世界」2020.9.)が起こっているのです。コロナは「格差と貧困」という問題を顕在化させており、所得分配の公正という問題を提起しています。日本も世界の先進国を追いかけて格差社会が進行していて、高齢者の多くは富裕層と中間層ですがそれも団塊の世代までで、その下の氷河期世代と呼ばれる1970年代生まれとその前後の世代に、格差と貧困が広がっています。アメリカは富裕層10%、中間層43%(2014)で、それ以下の相対的貧困層と絶対的貧困層が47%で年収300万円以下です。医療保険に入れない人も5000万人います。主に黒人、ヒスパニックにプアーホワイトで、そこにコロナの死者が集中しています。イギリスやドイツでも、バングラデシュ人などの有色人種とプアーホワイトの労働者たちにコロナ死者が集中しています。スウェーデンやスペインでは、介護施設にいる高齢者が病院に行けずに施設内で亡くなっています。日本も施設や病院にいる高齢者たちと絶対的貧困層がコロナ死をしています。私も今年4月にコロナ肺炎にかかり、3週間某大学病院救命センターに入院しました。実際にかかって見て突然重症化することを実感し、その時に酸素が供給されないと死です。またそこで判ったことは、コロナ恐怖が病状を悪化させ、回復を長引かせ、後遺症を生んでいます。ワクチンはインフルエンザワクチンと同じで麻疹ワクチンほどの効果は期待できませんが、コロナ恐怖には有効です。
この状態があと1年以上は続き、今の社会がこれからの社会になります。もう元の社会には戻りません。
新型コロナ(COVID-19)の感染率と死亡率が日本を始め東アジア諸国で世界レベルより一桁低い実態が騒がれています。特に日本は中国や英仏みたいな厳格な都市封鎖も営業停止もせず、国民にお願いするという中途半端な緊急事態宣言で済ませています。それでも8割おじさんと呼ばれた西浦京大教授(当時北大教授)が「都市封鎖しなければ、感染者85万人、死者42万人出てしまう」と言ったのに、世界11位の1.2億人の人口で、7月末で90万人の感染者と1.5万人の死者で済んでいます。この日本の奇跡とか、コロナ対策のジャパン・モデルなどと言われたものの実態は、日本が世界の中で絶対的貧困層が少ないからです。
新型コロナ(COVID-19)パンデミックは、第一次世界大戦とロシア革命に続いて起きたスペイン風邪のパンデミックの時と世界が同じ状況になった為に起きたのです。
それは社会経済的格差が世界中に広がり、貧困にあえぐ人々が世界の人口の半数を占めています。世界では77億人の人口の1割の8億人が、一日200円以下で暮らす絶対的貧困層であり、半数が相対的貧困です。
貧困は健康を損ない、病気を生みます。日本、韓国、マレーシアは1960~70年代の「成長の奇跡」と言われる急成長を遂げ、人口のほぼ大部分が富裕層と中間層になり、絶対的貧困層が少なく、それで新型コロナウイルスの感染者や重症者、死者が少ないのです。
ハーヴェイによれば、新自由主義化の程度の少ない国々、中国、韓国、台湾、シンガポールがこれまでのところ、イタリアよりも良好な形で世界的な大流行を切り抜けたことである。(世界、2020.6.)
昨年1年間のコロナ死者は3466名で、そのうち約3000人は高齢者のうちサルコペニアやフレイルの人たちで、残りがそれ以外の人たちと言われています。
ハーバード大公衆衛生学の吉川由紀らの2021年2月の政府データからの研究でも、「日本の47都道府県のデータを解析した結果、世帯収入が少ないなど社会経済的水準が低い地域で、新型コナイルスの感染および死亡リスクが高かった」という。これは米国やヨーロッパで観察されたのと同様のパターンでした。それが日本のファクターXだったのです。日本では所得が年間200万円以下の人が1100万人、生活保護者が200万人です。それで当初は死者が少なく、時間と共に高齢者の要介護者とコロナ禍によって失業した非正規労働者と零細自営業者やアルバイト生活の学生たちを直撃しています。
「富と感染リスクの逆進性」(寺島実郎、「世界」2020.9.)が起こっているのです。コロナは「格差と貧困」という問題を顕在化させており、所得分配の公正という問題を提起しています。日本も世界の先進国を追いかけて格差社会が進行していて、高齢者の多くは富裕層と中間層ですがそれも団塊の世代までで、その下の氷河期世代と呼ばれる1970年代生まれとその前後の世代に、格差と貧困が広がっています。アメリカは富裕層10%、中間層43%(2014)で、それ以下の相対的貧困層と絶対的貧困層が47%で年収300万円以下です。医療保険に入れない人も5000万人います。主に黒人、ヒスパニックにプアーホワイトで、そこにコロナの死者が集中しています。イギリスやドイツでも、バングラデシュ人などの有色人種とプアーホワイトの労働者たちにコロナ死者が集中しています。スウェーデンやスペインでは、介護施設にいる高齢者が病院に行けずに施設内で亡くなっています。日本も施設や病院にいる高齢者たちと絶対的貧困層がコロナ死をしています。私も今年4月にコロナ肺炎にかかり、3週間某大学病院救命センターに入院しました。実際にかかって見て突然重症化することを実感し、その時に酸素が供給されないと死です。またそこで判ったことは、コロナ恐怖が病状を悪化させ、回復を長引かせ、後遺症を生んでいます。ワクチンはインフルエンザワクチンと同じで麻疹ワクチンほどの効果は期待できませんが、コロナ恐怖には有効です。
この状態があと1年以上は続き、今の社会がこれからの社会になります。もう元の社会には戻りません。
先生の無事をこちらで知り涙が出るほど嬉しいです!大丈夫と思ってはおりましたが心配してました。
黒部先生の診療所の復帰を待ち望んでおります。
我が家は3人目現在6ヶ月になる子がおり、もちろん黒部先生に定期検診をお願いするつもりでしたが、只今路頭に迷っております、、、
先生が復帰されるまでに、オススメの小児科を教えてください。
できる限り先生の思考に近い先生が良いです。。
練馬付近だと嬉しいですが、都内でしたら通えます。
お忙しい中、ご返信いただきありがとうございます。
ご紹介頂いた小児科を受診してみます!
黒部先生は、乳児が接種するなら破傷風単独ワクチンか四種混合ワクチンかでしたらどちらの接種を勧められますか?
また、四種混合は月齢が低いほうが副作用の発生率は高いのでしょうか?
今、5ヶ月なのですが同じ月齢の子達はワクチン接種を次々と済ませておりますが副作用で高熱が出ている子ばかりで接種の時期でも副作用の出方に大きな違いがあるのか知りたいです。
宜しくお願い致します。
大阪にいる私の友人は、はやし小児科/大阪市城東区、院長 林 敬次さんと、たかまつこどもクリニック/大阪市阿倍野区 院長 高松 勇さんのふたりです。いずれもネットでHPを検索して受信して下さい。
私と全く同じではありませんが、ワクチン慎重派です。
あとは「こどもの健康」というHPが、匿名で出していますが、私の友人でQ&Aの欄を半月開いています。参考にして下さい。
予防接種のえらび方と病気にならない育児方を読ませていただきました。
現在、私には生後5ヶ月の娘がおります。
30年近く前の話になりますが血縁関係のある身内で三種混合を接種した後に痙攣を起こしありとあらゆる検査を受けたが原因はわからずワクチンとの因果関係は不明にされた人がおります。
また、私自身もワクチンの必要性については疑問に思うことが多々あり保育園で働く中で毎回高熱を副作用として出している子達を何人も見てきました。
この為、娘には予防接種を打ちたくないという思いがあり黒部先生をはじめワクチン接種に慎重な医師達の著書をたくさん読みました。
その上で、とりあえず破傷風ワクチンは打たせたいと思っておりますが成人用の単独ワクチンを乳幼児が接種することに不安を感じております。
近隣の小児科などでは11歳以上のみが対象とされている二種混合ワクチンを乳児が接種することは不可能なのでしょうか?
四種混合は身内が三種混合で(おそらく経口ポリオワクチンとの同時接種)で副反応が起きていたこと、特に副作用の原因になることが多いという百日咳が含まれていることが怖く出来れば純度の高い二種混合ワクチン(子供用)を接種出来ればと思っております。
大阪在住なのですがなかなかこのご時世なのもありワクチン慎重派の小児科が見つけられず相談先が見つかりません。
もし可能でしたらご返信頂けますと幸いです。
どうぞ宜しくお願い致します。
4月の記事を読み更新がなく診療所のページを見て心配しておりました。
貴重な新型コロナの闘病記を掲載していただきありがとうございます。
メディアは未だ煽るような報道を続けていますが、実際の救命救急病棟では新型コロナは体力のある高齢者ならば適切な処置を行えば治る病気だと言う認識を皆さん持っているのでしょうか。
また厚労省が現在の感染症の分類で2類以上の扱いからランクを落とす検討に入っていると言うニュースがありましたがこれについては先生はどう思いますか?
とても心配してました!
先生は入院出来たようですが入院出来ないうちに
悪化して亡くなる方が大勢いる事はどう思われますか?
先生が入院してみて、病院の実態はいかがだったでしょう?
私はコロナにかかるのも嫌だし
ワクチンも信用してません。
他のワクチン同様、ワクチン接種後の責任を取ると
どこにでも書いてありますけど実際は
因果関係を調べてもくれないし
無いと言われればそれまでだし…
コロナ怖がってるから悪化するんだ…とか
ワクチン怖がってるから副反応強いんだとか
ちょっと心の置き所がありません〜
大切な家族を守りたいからこそ慎重になるんだと思いますけどね。
私は全くの素人ですが
コロナが自然のウイルスならば
人間が自然に逆らっているうちは
収まってくれないのかなーーと何となく思ってます。
インフルエンザの効かないワクチンを
何十年もやめないのと同様ですかね?