季は夏、 季節は仲夏、 24節季は夏至
29候=菖蒲華 (あやめはなさく) 「菖蒲(あやめ)」の花が咲くころです。
新暦6月27日~7月1日の5日間
風物詩
「花」 菖蒲(しょうぶ) : 菖蒲の花が咲くのは五月ごろ。よく似た「杜若(かきつばた)」がその後に続きます。この時期咲き始めるとすると「花菖蒲」の確立が高そうです。また、端午の節句に用いる菖蒲は、サトイモ科の植物。こちらの花はまったく違います。それにしても、「いずれ菖蒲(あやめ)か杜若(かきつばた)」どころか、似ている花がたくさんあって本当にまぎらわしいです。どれも比べられないほど美しい花ばかりです。
夏椿(なつつばき) : 形は椿ですが、真っ白でやわらかい花は、楚々として清らかな印象です。その上、朝開いた花が、その日のよるには、ぽとりと落ちてしまいます。昔の人はこの花を、「平家物語」の冒頭で語られる「沙羅の花」だと思ってしまったようです。今でも沙羅の花と呼ばれることの方が多いかもしれません。
「魚」 金魚 : 鱗(うろこ)が光にあたって、金色に見えるから「金魚」になったとか。室町時代に明から伝わったものの、庶民に親しまれるようになったのは江戸時代からといいます。夜店の遊びも変わりましたが、今でも金魚すくいは欠かせません。産地では、夜店のシーズンになると大忙しだそうです。
カンパチ : 名前の由来は、魚の正面から見ると背びれから口元にかけての黒い筋が、ちょうど八の字のように見えることからきています。小型の魚類などを捕食する肉食性の回遊魚で、大きいものでは1メートルほどにまで成長します。近年では天然物の漁獲量が年々減少していることを受けて、養殖も盛んになってきています。
「風物」 風鈴 : 夏の虫の音のような涼しげな音を奏でて暑さを和らげる風鈴。緩やかな風が吹くと、鈴の中にある舌から糸につるされた短冊がたなびき音を奏でます。はじまりは定かではありませんが、青銅を使った風鈴のようなものが魔除けとして寺の四隅に吊り下げられたのが始めのようです。その後、貴族から庶民へと広がり、魔除けから暑さを乗り切る暑気払いの役割を果たすようになったといわれます。
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